チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第4節が7日に行われ、シャフタール(ウクライナ)とバルセロナスペイン)が対戦した。

 CL開幕から3連勝を飾り、勝ち点「9」でグループ首位を快走中のバルセロナ。シーズン序盤戦から負傷者が続出する厳しい台所事情のなか、若い戦力の活躍などもありここまで8得点・1失点と安定した戦いを披露している。今節は勝ち点「3」で3位につけるシャフタールとのアウェイゲーム。バルセロナはこの試合で「1」ポイント以上を積み上げれば、早くも決勝トーナメント進出が確定する。

 序盤は拮抗した展開となる。中盤でのボール保持から両サイドを起点にチャンスをうかがうバルセロナに対し、シャフタールもDFラインの背後を突く鋭い攻撃を展開。15分にはロングフィードに抜け出したミコラ・マトヴィエンコがボックス内左からシュートを放つも、GKマルクアンドレ・テア・シュテーゲンがブロックバルセロナは直後にハフィーニャが強烈なミドルシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。

 その後はバルセロナがボール保持率を高め、敵陣内でのプレー時間を増やしていくが、シャフタールの集中した守備対応に苦戦しなかなかシュートまで持ち込むことができない。すると40分、シャフタールはヘオルヒー・スダコフが右サイドの敵陣深くへ鋭いボールを送ると、駆け上がったギオルギ・ゴチョレイシュヴィリがゴール前へクロスを供給。最後はダニョロ・シカンがヘディングでゴール右隅に押し込み、先制に成功した。前半はこのままホームチームの1点リードで折り返した。

 後半の序盤は両チームがチャンスを作り合う。46分にフェラン・トーレスカットインから右足を振り抜くと、直後にはシャフタールのゴチョレイシュヴィリがボックス内右へ抜け出しGKテア・シュテーゲンを強襲するシュートを放つ。57分にはシャフタールに決定機。オレクサンドル・ズブコフのパスに抜け出したシカンがボックス内右の至近距離からシュートを放ったが、GKテア・シュテーゲンのブロックに阻まれ追加点とはならなかった。

 1点ビハインドバルセロナは59分に4枚替えを敢行。ジョアンフェリックスやラミン・ヤマルらを投入し状況の打開を図る。ボール保持率を高めてシャフタールを押し込むも、強固なブロックに苦戦し中央を崩すことはできず、サイドから中央のロベルト・レヴァンドフスキを狙ったクロスも、ことごとくDF陣に跳ね返されてしまう。

87分、シャフタールは後方からのロングボールに抜け出したネウェルトンがカットインからのシュートで豪快にネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。バルセロナは最後までゴールネットを揺らすことができず、試合は1-0で終了。シャフタールがグループステージ突破に望みを繋いだ一方で、バルセロナの決勝トーナメント進出は次節以降へ持ち越しとなった。

 次節は28日に行われ、シャフタールはホームでロイヤル・アントワープベルギー)と、バルセロナはホームでポルトポルトガル)と対戦する。

【スコア】
シャフタール 1-0 バルセロナ

【得点者】
1-0 40分 ダニョロ・シカン(シャフタール)

バルセロナがシャフタールに完封負けで今季CL初黒星 [写真]=Getty Images