株式会社マネーフォワードは、『マネーフォワード クラウド』において、デジタルインボイス対応を開始します。

デジタルインボイスとは、請求業務をデータの送受信で完結させる方法です。請求書をデータでやりとりすることで、仕訳作成、請求書保管などの経理担当者の作業の手間が省け、将来的には支払処理や入金消込などの後続業務まで、バックオフィス業務の効率化が期待できます。

デジタルインボイスで請求データを送受信するには、利用サービスが、電子文書を相互運用するための国際規格「Peppol(ぺポル)」に対応している必要があります。送り手が、送り手側のアクセスポイントを通じてPeppolネットワークに接続し、受け手のアクセスポイントにデータを送信することで、受け手に請求データが届くという仕組みです。Peppolに対応したサービスであれば、導入している請求書ソフトや会計ソフトのベンダーが送り手と受け手で異なっていても、デジタルインボイスを用いたやりとりが可能です。

▲Peppolを通じたデジタルインボイスの送受信の仕組み

Peppolは、ベルギーの国際的非営利組織であるOpenPeppolが管理し、世界30カ国以上で利用されています。日本における運用はデジタル庁が管理しており、Peppolをベースに日本の商習慣に合わせた標準仕様、「JP PINT」を策定しています。

今回、デジタルインボイス対応するサービスは、『マネーフォワード クラウド請求書』、『マネーフォワード クラウドBox』、『マネーフォワード クラウド会計』、『マネーフォワードクラウド 確定申告』※1

です。

※1 mobile版は対象外です。

また、送信側と受信側をつなぐアクセスポイントとして、『マネーフォワード クラウドPeppolコネクト』も稼働を開始します。

  • 背景

2023年10月1日インボイス制度が開始し、適格請求書発行事業者の判定や仕入控除税額の計算などの新たな業務が発生し、バックオフィス業務は複雑化しました。多くの企業では、これまで紙をベースとしていた請求書をスキャンしPDF化するなど、請求書の「電子化」を行うことで、業務負荷軽減や効率化に向けた取り組みを進めています。

しかし、さらなる効率化のために、従来の「請求書」の形式をとらず、データの送受信によって請求業務を完結させる「デジタルインボイス」という手法があります。請求書をデジタル化するだけでなく、仕訳候補の自動生成や、将来的には支払処理、入金消込といった業務も効率化できるため、バックオフィスの働き方を大きく変えることができると期待されています。

また、デジタルインボイスの普及は、当社が掲げる「SaaS×Fintech」構想を実現する上で、非常に重要だと考えています。請求データが届くと同時にワンクリックで取引先への入金が完了したり、蓄積した請求データから事業者に与信を付与し、オンラインファクタリングサービスの提供に活かしたりと、SaaSと金融サービスがシームレスに繋がる世界を目指します。

国内でデジタルインボイスが普及するためには、各事業者が対応サービスを使用していることに加え、ベンダー同士を繋ぐパイプ役、「アクセスポイントプロバイダー」となる事業者が不可欠です。当社はデジタル庁からアクセスポイントプロバイダーの認定を受け、自社の対応サービスを拡充させると同時に、アクセスポイント『マネーフォワードクラウド Peppolコネクト』の稼働も開始しました。

  • 対応サービスについて

1.送り手側:『マネーフォワード クラウド請求書』、『マネーフォワード クラウドBox』

取引先にPeppolネットワークを通じて請求データを送信できます。送信した請求データは『マネーフォワード クラウドBox』に自動で保存されます。インボイス制度によって送付側にも義務づけられた請求書の保管が自動で行われ、また、電子帳簿保存法の保存要件も満たした形で保管されます。

『マネーフォワード クラウド請求書』サポートページ:

https://biz.moneyforward.com/support/invoice/guide/document-send/doc09.html

<画面イメージ>

▲郵送・メールなどの他に「デジタルインボイス」を選択可能

▲デジタルインボイスの送信画面

<デモ動画>

デジタルインボイスの作成~送信:https://youtu.be/DnfefGcQWe8?si=k_e4EhyHgp_IvjKr

送信したデジタルインボイスの確認:https://youtu.be/Uyyx-MNl3N4?si=Bdbn40lygAWgzsRu

2.受け手側:『マネーフォワード クラウド会計』、『マネーフォワード クラウド確定申告』※1、『マネーフォワード クラウドBox』

受領したデジタルインボイスは『マネーフォワード クラウドBox』に自動で保管されます。受領した請求データから仕訳候補が自動生成され、『マネーフォワード クラウド会計』、『マネーフォワード クラウド確定申告』※1内に表示されます。

『マネーフォワード クラウド会計』サポートページ:

https://biz.moneyforward.com/support/account/guide/journal02/e_invoices01.html

<画面イメージ>

▲『マネーフォワード クラウドBox』画面

▲『マネーフォワード クラウド会計』画面。受け取ったデジタルインボイスから仕訳候補を表示

今後の対応予定サービス:『マネーフォワード クラウド請求書Plus』、『マネーフォワード クラウド債務支払』、『マネーフォワード クラウドインボイス

デジタルインボイスの利用を開始するには、Peppol IDの追加が必要です。IDを新規作成する場合は、法人番号、またはGLN(企業・事業所識別コード)を使用し、『マネーフォワード クラウド』の管理コンソール画面から作成します。

▲管理コンソール画面(イメージ)

インボイス制度についての基本情報や、インボイス制度に対応するうえでのお役立ち情報、『マネーフォワード クラウド』での対応機能について掲載しています。

URL:https://biz.moneyforward.com/invoice-about/solution-smb/

『マネーフォワード クラウド請求書』は、請求書の作成、送付、受取がまとめて管理できる請求書作成ソフトです。書き方はテンプレートを選んで登録した取引先と品目を選ぶだけ。簡単に作成できて、ワンクリックで郵送やPDFのメール送信が可能です。

URL:https://biz.moneyforward.com/invoice/

『マネーフォワード クラウドBox』は、メールで受け取った請求書や、WEBサイトからダウンロードした領収書などの様々な電子取引データを、電子帳簿保存法の保存要件に対応し、保管することができるサービスです。電子取引データのアップロード機能、タイムスタンプ自動付与機能、「取引年月日・取引先・金額」を元にした検索機能等により、効率的な保管が可能です。

URL:https://biz.moneyforward.com/box/

『マネーフォワード クラウド会計』は、面倒な法人決算をラクにするクラウド会計ソフトです。取引入力と仕訳の自動化で作業時間を大幅削減し、これまで時間がかかっていた会計業務を効率化します。税法改正や消費税の増税にも自動アップデートで対応。インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しています。

URL:https://biz.moneyforward.com/accounting/

『マネーフォワード クラウド確定申告』は、個人事業主のための確定申告作業をラクにするクラウド型確定申告ソフトです。青色申告や白色申告に対応。確定申告書や青色申告決算書、収支内訳書など確定申告必要書類の自動作成が可能です。

WEB版:https://biz.moneyforward.com/tax_return/

アプリ版:https://app.adjust.com/x77i58t

名称  :株式会社マネーフォワード

所在地 :東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F

代表者 :代表取締役社長CEO 辻庸介

設立  :2012年5月

事業内容:PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供

URL  :https://corp.moneyforward.com/

主要サービス:

お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』 https://moneyforward.com/

バックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』 https://biz.moneyforward.com/

*記載されている会社名および商品・製品・サービス名(ロゴマーク等を含む)は、各社の商標または各権利者の登録商標です。

配信元企業:株式会社マネーフォワード

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ