プロ野球は日本シリーズが閉幕し、ストーブリーグに突入。11月6日からはフリーエージェントの有資格者たちが権利行使できる手続き期間が始まった。初日にはすでにメジャー挑戦を球団から容認されていた楽天・松井裕樹が海外FA権行使の手続き。2日目となる7日にはオリックス・山崎福也が国内FA権行使の手続きを行った。
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FA有資格者として公示されているのは106選手にのぼる。今後も宣言する選手たちが続くことが予想されている。
では、昨年のオフにFA権を行使した選手たちは何人いたのだろうか。昨年は109選手の有資格者が公示され、うちFA権を行使したのは8選手だった。
今年の松井のように、メジャー挑戦を目指したのがソフトバンク・千賀滉大だった。その後、メッツと5年総額7500万ドル(約113億円)で契約。念願だったメジャー移籍を実現し、1年目から12勝7敗、リーグ2位の防御率2・98の好成績で新人王の最終候補3人に残っている。
また残留を前提としてFA宣言したのが3選手。阪神の西勇輝、岩崎優と、西武の外崎修汰がFA権を行使した上で、所属球団と複数年契約を結んで残留した。
国内他球団へ移籍したのは4選手だった。まず日本ハム・近藤健介がソフトバンクへ。西武の森友哉はオリックスへ移籍。オリックスの伏見寅威は日本ハムへ移り、DeNAの嶺井博希がソフトバンクへ移籍した。4選手中、捕手が3人。限られたポジションである捕手の移籍は、それぞれの動きが別の選手へ影響を与えているようにも映った。
今オフは権利行使を熟考していると伝えられている選手が何人かいる。巨人・中田翔は、坂本勇人が三塁へ固定され、その影響で岡本和真は一塁に固定となり、出場機会が激減することが予想されている。巨人とは今季からの3年契約を結んだが、自らの意思で契約を破棄できるオプトアウトの条項があり、出場機会を求めて宣言するか否か、注目される。
また、女性問題のトラブルから公式戦出場停止処分中の西武・山川穂高は、故障者特例でFA権を取得。新天地での出直しを検討している可能性が伝えられている。
日本ハム・加藤貴之、広島・西川龍馬については、複数の球団が獲得調査を行っているとも伝えられる。ヤクルト・田口麗斗、DeNA・石田健大、戸柱恭孝らも動向が注目される選手だ。
松井、山崎に続く3人目以降の権利行使者は誰になるのか。ストーブリーグの華であるFA戦線がいよいよ幕を開けた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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