(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

"The Sun Breaking through Clouds"

Artwork by Noritaka Tatehana

PROJECT BACKBOARD / go parkey

リノベーション・アートコート:アクアパーク(埼玉県吉川市中央90)

バスケットボールのアートコートで数多くのプレイグラウンドを蘇らせてきたアメリカのプロジェクトチーム「PROJECT BACKBOARD」と、アートコートの世界的なアワードを受賞した日本のプロジェクトチーム「go parkey」がタッグを組んで手掛けたリノベーション・アートコート。アートワークは、レディー・ガガの履く「ヒールレスシューズ」の作者としても知られるアーティストの舘鼻則孝が担当した。今回、舘鼻が手掛けたアートコートのサイズは横34m × 縦17mとなり、舘鼻史上最も大きな絵画作品であり、初めてのパブリックアートでもあります。

(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

アーティストコメント:舘鼻則孝

アメリカでリノベーション・アートコートを推進する非営利団体「PROJECT BACKBOARD」のディレクターを務めるダン・ピーターソンさんから、SNSを通じて連絡をいただいたのがきっかけで、このようなプロジェクトの存在を知りました。それから、日本国内でプロジェクト主導する「go parkey」の代表を務める海老原奨さんをご紹介いただき、初めてお会いした時に意気投合し、すぐに参加することを決めました。

私にとっては、過去にないほどのスケールのキャンバスにペインティングが描けるということは、とても魅力的でした。加えて、パブリックアートという、その地域に住む人々やその場所を訪れる人々にとって、アートを身近に感じるきっかけにもなる、とても有意義なプロジェクトだとも感じました。

また、バスケットボールを通じて、アートに興味を持ったり、その土地の魅力を感じることができるのはアートコートの持つパワーだと思っています。

(C) PROJECT BACKBOARD and go parkey, Photo by Kota Okuyama
(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION
(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

Noritaka Tatehana "The Sun Breaking through Clouds"

プロジェクトを始動するにあたって、「go parkey」の代表を務める海老原奨さんとのディスカッションの中で、「晴れてくれないと僕らはゲームができないんです」というお話を伺い、そのようなエピソードからインスピレーションを受けたと舘鼻は語っています。屋外コートをメインに活動する海老原さんのようなバスケットボールプレイヤーにとっては、天候がゲームを左右することもあり、とても重要な要素なんだということから着想を得て本作の作画が始まりました。

《The Sun Breaking through Clouds》と名付けられた本作は、舘鼻の代表的な絵画シリーズとして知られている《Descending Painting》の延長線上に描かれた本プロジェクトのためのオリジナルアートワークです。舘鼻が過去に度々描いている「雷雲」のモチーフに加えて、「薄明光線(光芒)」という気象現象がモチーフとなっています。西洋絵画の歴史では、「ヤコブの梯子」や「天使の梯子」と呼ばれる題材として、度々描かれている薄明光線は、神の啓示を隠喩するモチーフとして扱われてきました。

(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

オープニングセレモニー:LOVE GAME by go parkey

10月14日に開催されたオープニングセレモニーでは、テープカットや始球式として吉川市の中原市長や舘鼻則孝によるフリースローが行われました。また、「キッズクリニック」と呼ばれるコーチとのセッションには、米国D1リーグコーチを務めていた実績もあるPROJECT BACKBOARDのシェルトン・ホーキンスが参加し、集まったキッズたちと貴重な時間を共有しました。

(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION
(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

後半には、ストリートバスケットボールの「ピックアップゲーム」と呼ばれる、会場に集まったプレイヤーたちが年齢問わず誰もが参加できるゲームが行われました。リノベーションアートコートで日が暮れるまで誰もがバスケットボールを楽しんだオープニングセレモニーは、go parkeyが掲げる「LOVE GAME」というスローガンにぴったりなイベントとなりました。

PROJECT BACKBOARD, go parkey and Noritaka Tatehana (C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

go parkeyが掲げる「LOVE GAME」

ラブ・ゲームとは、ゲームとそれにまつわるすべてを大切に楽しむということ。バスケットボールを好きならば、プレイグラウンド(場所と環境)はもちろんのこと、マッチアップする相手(プレイヤーやクルー)に対して真剣に取り組みたい。それはバスケットボールを大好きな自分自身のことも大切に思えることになると考えています。

(C) PROJECT BACKBOARD and go parkey, Photo by Kota Okuyama
(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

リノベーション・アートコート:アクアパークの概要

所  在 埼玉県吉川市中央90

開園時間 午前9時から午後8時

※調整池としても使用される施設のため、雨、雪などの天候またはその天候が予想される場合や、公園内の状況により閉園となりますのでご了承ください。

主な施設内容

  • 多目的広場兼野外ステージ

  • バスケットボールコート1面

  • スケートボード場 600平方メートル(30メートル×20メートル)

  • 駐車場5台、うち1台は身体障がい者用

  • 駐輪場

利用上のルールや注意事項の詳細は吉川市のウェブサイトをご覧ください。

https://www.city.yoshikawa.saitama.jp/index.cfm/23,43944,231,919,html

※撮影等のロケーションとしての使用については、吉川市 道路公園課 公園緑地担当までお問い合わせください。

(C) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

アーティストプロフィール

舘鼻則孝(たてはな のりたか)

1985年東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で、幼少期から手でものをつくることを覚える。2010年に東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業。遊女に関する文化研究とともに、友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。「Future Beauty」(東京都現代美術館など国際巡回、2012)、「イメージメーカー展」(21_21 DESIGN SIGHT、2014)、個展「呪力の美学」(岡本太郎記念館2016)、個展「It’s always the others who die」(POLA Museum Annex、2019)、個展「NORITAKA TATEHANA: Refashioning Beauty」(ポートランド日本庭園、2019)、「和巧絶佳」(パナソニック汐留美術館など4会場を巡回、2020-22)、個展「Distance」(山口県立萩美術館・ 浦上記念館、2023) 等の他、ニューヨーク、パリ、ベルギーなど世界各地で作品を発表。2016年3月にパリのカルティエ現代美術財団で文楽公演を開催など、幅広い活動を展開している。作品はメトロポリタン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されている。また昨年に続き、東京都が主宰する「江戸東京きらりプロジェクト」の一環として企画され、東京の伝統産業に焦点を当てた展覧会「江戸東京リシンク展」(小石川後楽園、2023)の展覧会ディレクターを務めている。

「NORITAKA TATEHANA」オフィシャルウェブサイト

https://www.noritakatatehana.com

「PROJECT BACKBOARD 」オフィシャルウェブサイト

https://projectbackboard.org

「go parkey」オフィシャルウェブサイト

https://www.goparkey.com

配信元企業:株式会社ノリタカタテハナ

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