大谷の周囲がにわかに騒がしくなってきた(C)Getty Images

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平の、メジャー全球団との交渉が現地時間11月6日(日本時間7日)から解禁となった。今オフ、最も注目を集める「二刀流スター」はエンゼルスとの独占交渉期間が終了し、今後も再契約を結ぶ可能性も残されているものの、新たな球団の一員となることが有力視されている。

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 本格的に大谷の争奪戦が幕を開けた現在も、米国内におけるFA移籍に関しての話題も多岐にわたっている。その中でも、エンゼルス専門メディア『FANSIDED Halo Hangout』が現地時間11月7日(同8日)に配信したトピックのタイトルは「エンゼルスファンが苦悩するフリーエージェントの目的地」。そのタイトル通りに、大谷の移籍先となった場合、エンゼルスにネガティブな影響を及ぼす球団を紹介する内容となっている。

 今回のトピックは「エンゼルスのファンは、別のユニフォームを着たショウヘイを思い描く可能性を準備し始める必要がある。慣れるのが簡単なものもあれば、打ちのめされるものもあるだろう」と綴られており、すでにチームを離れることが前提であるとしながら、レンジャーズマリナーズドジャースの3球団が挙げられている。

 今季のワールドシリーズを制したレンジャーズについては、投打で多くのタレントを擁し、さらに大谷が加わることが脅威であると主張。加えて「エンゼルスは毎年13回、彼らと対戦しなければならない。オオタニがかつてのチームと対戦するたびに、怪物的な数字を叩き出すことはもうお分かりだろう」と同地区に属している点も「問題視」している。

 同じく、ア・リーグ西地区でしのぎを削るマリナーズには「レンジャーズが世界一に輝き、この地区内で唯一タイトルのないチームとなった。ショウヘイ・オオタニと契約すれば、それを覆す可能性は飛躍的に高まるだろう」と予想。「シアトルが切実に必要としている中軸打者が加わることになる」として、打撃陣の強化が図られると見通している他、やはりシーズンでの対戦が多いことから「このAL西地区88勝のチームが大幅に良くなる可能性があるという事実は、もちろんエンゼルスにとって理想的ではない」と論じている。

 紹介されている3球団で唯一、リーグが異なるドジャースに対しては「エンゼルスワールドシリーズで対戦しない限り、ドジャースの成績はエンゼルスの順位に全く影響しない」と指摘。しかし、その一方で「オオタニがエンゼルス時代には勝てなかった街で、勝つ姿を見るのは本当に難しいだろう」と同じ都市を本拠地である点に懸念を示し、続けて「最悪なことは、ドジャースが彼を獲得する非常に明確な有力候補であるため、ファンは今すぐそれを想像し始めるべきだということだ」として、複雑な心境を吐露している。

 特に現地メディア、そしてエンゼルスファンにとって、大谷が今回挙がった3球団への移籍は望まないシチュエーションであるようだ。そして、いずれにしても来季、大谷が敵となりエンゼルスタジアムを訪れることは、もはや避けられないのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

FA交渉解禁の大谷翔平 「ファンが苦悩する移籍先3球団」とは? エンゼルス専門メディアが列挙