8日、日本代表メンバー発表会見に登壇した森保一監督がフルメンバー招集の意図を説明した。

11月は2026年の北中米W杯アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー代表戦(16日)とシリア代表戦(21日)に臨む日本代表。日本サッカー協会(JFA)はこの2試合に向けた招集メンバー26人を発表した。

コンディション不良などにより、10月は招集外だったMF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)やMF堂安律(フライブルク)、MF鎌田大地(ラツィオ)らが代表復帰した他、MF遠藤航(リバプール)やFW伊東純也(スタッド・ランス)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)といった中心選手たちも引き続き招集メンバー入りを果たしている。

しかし、海外組の中にはチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)も含めた過密日程をこなしてから、日本に長距離移動する選手も。パナソニック スタジアム 吹田(大阪)で行われるミャンマー戦を過密日程にない選手たちで戦い、ヨーロッパからの移動距離が少ないサウジアラビア開催のシリア戦で海外組を呼ぶといった考えもあったのかを問われた森保監督は「一言でいうと、ありました」と答え、フルメンバー招集は悩んだ上での決断だったことを明かしている。

「いろんな選択肢を考えた中でチーム編成を考えて、たとえばこの1戦目(ミャンマー戦)は1つのチームで戦い、2戦目はサウジアラビアでのシリア戦に向けたチーム編成をするということを考えたり、国内組だけの編成、海外組だけの編成等々も、いろんなことを考えた上で今回の決断をさせていただきました

「ケガのリスクということに関しては、みなさんも心配されていると思いますが、我々も心配しています。誰もケガさせたくないですし、選手には少しでも良いコンディションの中で戦ってもらいたいなと思っております」

ケガへの懸念を示した一方、厳しい日程を戦い抜くことは成長する上で欠かせないとも主張。コンディションを見極めて起用する選手を選ぶと語った。

「それと同時にこれまでの代表のことを考えていただいても、厳しい戦いをタフに戦い続けるからこそ成長できているというところもあると思います。ケガのリスクはもちろん最大限に考慮した上で選手起用もして。起用する、休ませる等々は招集してからでも考えられると思いますし、考えた上で試合に向けてのメンバーを決めていきたいなと思っています」