古田愛理
古田愛理

『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は元『Popteen』モデル・古田愛理さんの前編。

古田さんは2017年、中学校3年生の時、東京ガールズコレクションがプロデュースするスター発掘オーディション「TOKYO GIRLS AUDITION 2017」を経てデビュー。

Popteen』専属モデルを務める傍ら、2018年『週刊ヤングジャンプ』の「制コレ2018」のオーディションに応募し、2018年30号で初グラビアを披露。その清潔感あふれる姿が高い評価を受け、メンバー入り。以降、グラビア活動を開始する。『週刊プレイボーイ』では2019年35号に初登場。その初々しい姿が大きな反響を呼び、2023年11月現在通算8回登場している。

現在はモデル、女優として活動している古田さんに、芸能界に入った経緯から、初グラビアに至ったエピソードなどを聞きました。

【画像】古田愛理の週プレグラビア


古田愛理『週刊プレイボーイ』2019年35号(撮影/佐藤裕之)より
古田愛理『週刊プレイボーイ』2019年35号(撮影/佐藤裕之)より

――古田さんは、普段、モデル、女優として活動されていますが、幼い頃から芸能の世界に興味を?

古田 いえ、ダンスの先生になりたかったんですよ。ダンスを7歳から始めたんですけど、それがすごく楽しくて。ずっと関わっていけたらいいなって。その後もダンスを続け小学校4年生からはダンススクール・EXPGの名古屋校に通うようになりました。

――本当にダンスに夢中だったんですね。

古田 当時のことで印象に残っているのが、EXPGの選抜メンバーになって、小学校5年生の時にEXILEさんの名古屋公演でバックダンサーとして踊ったこと。ステージに立った瞬間、客席が目に入ったんですけど、お客さん全員が笑顔なんです。すごく感動しちゃって。

そこからですね。芸能の仕事に就きたいと思ったのは。自分もこんな風にたくさんの人たちを笑顔にする、キラキラした存在になりたいなって。

――その後、中学校3年生の時、東京ガールズコレクションがプロデュースするスター発掘オーディション「TOKYO GIRLS AUDITION 2017」に応募して、見事、Popteen賞、ar賞を受賞します。

古田 TGAに応募したのは三度目だったんですよ。それまでずっと落ちまくっていて、ラストのつもりで応募したら、運よくモデル部門のファイナルまで残り、賞もいただきました。それでいまの事務所と正式契約して、『Popteen』の専属モデルにもなり、とすべてが始まりました。

――モデルのお仕事はいかがでした? 

古田 「大変」の一言でしたね。ほぼ何もわからない状態から始めましたから。初めての仕事が朝5時集合! オープン前の渋谷109で撮影だったんですけど、すごく早朝じゃないですか。毎回、こんな感じがなのかなって正直、不安になりました(笑)。

あと当時、実家暮らしで、仕事のある時は上京してホテルに宿泊して、朝5時に出かけて、夜10時に戻ってくるほど、撮影自体も忙しくて。ただの学生から急にそんな生活になったから、夜は毎日泣いていました。

古田愛理

――環境の変化に気持ちがついていかなかったんですね。

古田 そう。あとは挨拶、礼儀とか。それらは最初、学校の部活などで学ぶんでしょうけど、私はそれまでやってなかったから全然わかってなくて。何かと注意されました。優しそうな先輩ほど怖かったりして(笑)、辛いと思ったこともありましたけど、今ではあの時期に厳しくしていただいてよかったと思います。

――モデルとしての手応えを感じ始めたのは?

古田 3年目くらいの2019年頃かな。下の世代が入ってきて、自分たちがしっかりと誌面を盛り上げなきゃなって自覚が芽生え出したので。その頃になると現場にも毎回、楽しい気分で出かけられるようになりました。

――ここからグラビアに関するお話になりますけど、古田さんのグラビア活動の原点は、2018年に『週刊ヤングジャンプ』誌上の「制コレ18」メンバーに選ばれたこと。これはどういう経緯からだったんですか?

古田 マネージャーさんがオーディションを勧めてくれました。たしか「制コレ」は4年ぶりの開催だったんですよね。久々に復活するからって。でも水着のお仕事なので、最初はやっぱり抵抗があって。何度か話し合いを重ね、じゃあやってみるかということになりました。高校一年生の時です。

古田愛理

――オーディションでは書類選考の後、カメラテストがありますよね。初めて水着姿を撮影された時はどんな気持ちだったんですか?

古田 その時のことはあまりに緊張しすぎて、ほとんど記憶にないんです(笑)。どうだったかな......(しばし熟考)。確か、自然光がキレイに入る真っ白なスタジオで、真っ白な水着を着たんですよ。撮影はされていたんですけど、真っ白すぎて、ぼんやりと夢を見ているような感じ。現実感はなかったです。

――当時の記憶は曖昧なんですね。

古田 はい。あ、でもよく覚えていることがひとつあって。果物とかお菓子がたくさんあったんです(笑)。しかもそのどれもがすごく豪華で。お菓子はデパ地下にありそうなものばかりで、しかもシャインマスカットが何個もあるんですよ! 「ウソやろ......」って何度も目を疑いました。もちろん撮影の合間にいただきました。

――あははは。あははは。撮影で緊張しても、お菓子や果物を見るとホッとしますよね。 カメラテストを経てベスト15に合格。『週刊ヤングジャンプ』2018年30号(6月28日発売)誌上で「制コレ18」の本審査が開催され、古田さんは制服姿で、総勢15名で表紙を飾り、初登場します 。

古田 私は人見知りだし、周りは年上の方ばかりということもあって、現場ではほとんどマネージャーさんと一緒にいました。とはいえもちろん打ち解けようとして頑張って、他の女のコたちとも喋りましたけど。

 古田愛理『週刊ヤングジャンプ』2018年30号(撮影/Takeo Dec.、細居幸次郎、桑島智輝)より
古田愛理『週刊ヤングジャンプ』2018年30号(撮影/Takeo Dec.、細居幸次郎、桑島智輝)より

――古田さんはもともと水着になることに抵抗があったんですよね。制コレで撮影が始まってもなかなか慣れることはなかったですか?

古田 そうですね。正直なところ、まだ前向きな気持ちにはなれなかったです。でもたくさんの女のコと一緒にいるうちもっと頑張ろうと思うようにはなりました。負けず嫌いが発動しちゃったんです(笑)。絶対に合格するため、撮影でも必死にいい表情、いい姿を見せようと思いました。

――そうだったんですね。実際に6人に選ばれた時は?

古田 びっくりしました。マネージャーさんに言われて、耳を疑いましたもん(笑)。嬉しかったです! 新しいジャンルのお仕事なので、ここから仕事の幅が広がるなと思いましたね。

それに制コレってなにより全員高校生で同世代ばかりじゃないですか。それが自分にはよくて。みんなと頑張ろうって気持ちになりました! その時からいまもずっと仲のよいメンバーもいますよ。

――その後、『ヤングジャンプ』に続き、『週刊プレイボーイ』2019年35号(8月19日発売)に登場します。この時の撮影のことは覚えていますか?


古田愛理『週刊プレイボーイ』2019年35号(撮影/佐藤裕之)より
古田愛理『週刊プレイボーイ』2019年35号(撮影/佐藤裕之)より

古田 なんとなく(笑)。確か、千葉の古民家みたいなスタジオで撮影したと思います。まだ本格的な夏が来る前ですごく寒かった記憶がありますね。グラビアって、ワンポーズの撮影がすごく長いじゃないですか。

ファッションだとサッと撮って、はい次!となるのに、グラビアは30分くらいかけることもざらで。寒い中で「ファッションとは違うんだな」なんて思いましたね。それにしても体型が幼いですよね(笑)。

――たしかに。まだ幼さが残るというか。

古田 この撮影の時はまだギリギリ16歳か、あるいは17歳になったばかりくらいで、撮影前にダイエットはしたんですけど、若いせいか絞りきれていないですね。あと表情もどこか硬い。扉のページなんてめっちゃ笑っているつもりなんですけどね(笑)。すごく初々しいグラビアだと思います。

古田愛理

★後編は、11月15日(水)配信予定です

古田愛理(ふるた・あいり 

2002年6月30日生まれ 岐阜県出身 身長162㎝ 
ティーンファッション誌の専属モデルを5年間務め、現在は女優として活躍中。ファースト写真集『体感温度』(KADOKAWA)が発売中! 
公式X(旧Twitter)【@Airi1146】 
公式Instagram【@airi_furuta】 
公式YouTube『古田愛理 Airi Furuta』 

古田愛理デジタル写真集『18歳の初夏』撮影/熊谷貫 価格/880円(税込)
古田愛理デジタル写真集『18歳の初夏』撮影/熊谷貫 価格/880円(税込)

取材・文/大野智己 撮影/山上徳幸

古田愛理さんに、芸能界に入った経緯から初グラビアに至ったエピソードなどを聞いた