浦和レッズは8日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24グループJ第4節で浦項スティーラーズ(韓国)のホームに乗り込み、1-2で敗戦した。

3試合を戦って1勝1分け1敗の3位で折り返しの浦和。勝ち点9で首位を走る浦項にリベンジを期すこの試合ではアレクサンダー・ショルツら一部主力が欠場となるなか、エカニット・パンヤが加入後初先発した。

直近のルヴァンカップで準優勝とあって、リバウンドメンタリティも求められる浦和。始まって1分も経たないうちに右サイドからのクロスにホセ・カンテが頭で合わせたりとアグレッシブな入りをみせる。

徐々に浦項が押し返し始めるが、浦和は36分に小泉とエカニット・パンヤで左サイドからの攻撃を作り、ボックス左からの折り返しを受けたホセ・カンテが左足をひと振り。ゴール右に決まり、先制する。

うまく先取点をもぎ取った浦和はそこから浦項の攻撃を凌ぐ時間が続いたが、いくつかのピンチ時に最後のところで身体を張った守りを光らせ、1点リードでハーフタイムを迎えることに成功した。

その浦和は後半も攻守のバランスを保ちながら試合を進めていったが、64分にボックス左からのクロスがマリウス・ホイブラーテンの腕に当たり、VAR検証に。主審は浦項にPKチャンスを告げる。

これを後半から出場のゼカに決められ、振り出しの浦和は高橋とブライアン・リンセンの勝負手に出るが、72分に明本が相手選手の足首を踏みつける形で止めてしまい、VARの末に退場。数的不利に陥る。

劣勢の浦和は残る交代で大畑と興梠を送り込むが、90+5分にボックス右を崩され、GK西川が折り返しを弾くが、途中出場のキム・インソンに跳ね返しをうまく押し込まれ、逆転を許す。

敗れるようだと突破がより遠ざかる浦和は何とか勝ち点1でもと反撃に出るが、マチェイ・スコルジャ監督も退席処分を命じられ、浦項に連敗。4連勝の浦項との勝ち点差が「8」に広がった。

浦和はこれで首位突破の可能性がなくなり、各組のなかで2位通過を目指す戦いに。29日の次節、武漢三鎮(中国)をホームに迎え撃つ。

浦項スティーラーズ 2-1 浦和レッズ
【浦項】
ゼカ(後21)
キム・インソン(後45+4)
【浦和】
ホセカンテ(前36)