ビールのおつまみとして定番なのが「枝豆」です。ビールを飲むときに必ず食べる人は多いと思います。そもそも、枝豆にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。SNS上では「枝豆はおつまみに最適」という声が上がっていますが、本当なのでしょうか。管理栄養士の桜井このさんに聞きました。

「むくみ解消」などの効果

Q.そもそも、枝豆にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。

桜井さん「枝豆には、タンパク質やビタミンB1ビタミンB2カルシウム、鉄分、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。他には、ベータカロテンやビタミンC、イソフラボン、ビオチン、マグネシウムなどの栄養素もあります」

Q.枝豆を食べることで、どのような効果が期待できますか。また、食べ過ぎると、どのようなリスクが想定されるのでしょうか。

桜井さん「例えば、枝豆に含まれるカリウムには『むくみ解消』『高血圧予防』の効果があるほか、ビタミンB各種には『疲労回復』などの効果があります。そのほか、ホルモンバランスの安定や更年期障害の改善、便秘・貧血予防などの効果が期待できます。

食べ過ぎによる不安要素としては、ビールなどに含まれる『プリン体』が枝豆にも含まれているということでしょうか。そのため、痛風を発症している人は多く取り過ぎない方が良いと思います。

先述のように、枝豆にはタンパク質も含まれていますが、枝豆だけで1日の理想の摂取量を満たすのは難しいでしょう。タンパク質を効率的に摂取するには、肉や魚など他の食材と組み合わせることが重要です」

Q.「枝豆はおつまみに最適」といわれていますが、本当なのでしょうか。また、どのように調理するのがお勧めなのでしょうか。

桜井さん「枝豆には、肝臓の働きを助ける『レスチン』とアルコールの分解を早める『オルニチン』がそれぞれ含まれています。これらの栄養素のおかげで、アルコールと一緒に取ることで二日酔いなどの予防効果が期待できます。オルニチンと聞くとシジミを思い浮かべる人は多いかもしれませんが、実は枝豆にはシジミと同程度のオルニチンが含まれています。

房から出してゆでると、パスタサラダなどに入れることができ、アレンジしやすいと思います。また、カルシウムの吸収を上げるキノコと一緒に調理すると、より効率的に栄養素を摂取できます!」

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 飲食店に行くと、ビールと枝豆がセットで提供されることがありますが、枝豆は二日酔い予防などの効果が期待できる食材だったことが分かりました。お酒を楽しみたいときは、おつまみに枝豆を選んでみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

ビールのお供としても定番の枝豆