トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンに対して人種差別行為を働いたクリスタル・パレスのファンに、3年間のフットボール活動禁止処分が科された。イギリス『BBC』が伝えている。
クリスタル・パレスのファンであるロバート・ガーランド(44)は、今年5月にセルハースト・パークで行われたトッテナム戦で0-1の敗戦を喫した際、試合終盤にベンチへ下がったソン・フンミンに対して罵詈雑言を浴びせかけると共に、アジア人を揶揄するジェスチャーとして知られている“つり目ポーズ”を行った。
当該行為の発覚後にガーランドは自ら罪を認め、8月に60時間の無給労働と罰金処分を科されていた。
しかし、トッテナムとロンドン警視庁はこの処分を不服とし、イギリスのフットボール警察署に控訴を行っていた。
そして、最終的にこの申し立てが認められる形で、ガーランドに対してより厳しい処分が科されることになった。
トッテナムは今回の裁判所の決定を受け、以下の声明を発表している。
「ロンドン警視庁はクラブの支援を受けてイギリスフットボール警察署に判決に対する控訴を求め、その直接の結果として裁判所は当該サポーターに対し3年間のフットボール禁止命令を出しました」
「この件に関してご協力いただいた警察に感謝します。クラブはいかなる種類の差別も容認せず、責任があると判明した者に対しては可能な限り強力な措置を常に模索することを改めて強調したいと思います」
なお、これによりガーランドは3年間いかなる規定の試合にも参加(スタジアム入場など)できなくなり、国際試合が予定されている場合はパスポートを返納する必要がある。
また、プレミアリーグはトッテナムに先立って、「差別的行為で有罪判決を受けた人々が責任を問われることが極めて重要であり、今回の処分は行動が取られ、結果が生じるという明確なメッセージを送ることになる」との声明を発表していた。
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