1986年に公開されたデヴィッドクローネンバーグ監督のSFホラー『ザ・フライ』が、アメリカの漫画出版社・IDWパブリッシングよりコミックとなって登場する。『ヘル・レイザー』などホラーコミックを手掛けるブランドン・セイファートが描く5部作構成のミニシリーズ 『The Fly:Outbreak』は、2015年3月に第1作が刊行される予定だ。

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 『ザ・フライ』は、科学者が自ら行った物質転送実験の際、一匹のハエが紛れ込んだことから起こる悲劇を描いたSFホラー。スリリングな展開と驚愕のSFXで描く恐怖だけでなく、そのなかで描かれる悲恋などエンターテイメント性に優れており、約30年経った今も多くのファンに支持されている。

 「正直に言うと、この作品は今まで観たものの中で一番僕を混乱させるもの」とセイファートは話す。そして「“遺伝子組み換え”を題材にした先駆けで、たくさんの意味を持つ革新的な作品だと言える。この要素たちをミニシリーズで追及できることにとても興奮しているよ!」と意気込んでいる。

  『The Fly:Outbreak』はセイファート作画のほか、退廃的な作風で著名なアーティスト、Menton3がカバーや背景イラストを手掛けるという。

怖いけど切ないSFホラー『ザ・フライ』がコミック化決定(C) AFLO