11月9日(木)放送の「ダウンタウンDX」(毎週木曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)は、「異常にカラダにこだわる芸能人大集合SP」。春日俊彰、藤原紀香、糸井嘉男、おばたのお兄さん乃木坂46・弓木奈於、ビスケットブラザーズ、バービー、前田公輝が登場し、「芸能人の健康ライフ!こだわりマイルール」や「イチオシ美容術」、「誰にも負けない!私のカラダ自慢大会」などについてトークを繰り広げる。

【写真】前田公輝、ダウンタウンからのツッコミに大ダメージ…!

WEBザテレビジョンでは、収録を終えた前田に独占インタビューを実施。収録の感想や印象に残ったエピソード、やってよかった美容法、挫折を乗り越えた経験などについて話を聞いた。

■前回の反省を生かし、フラットな状態で臨むも…

――まずは収録を終えた率直な感想をお聞かせください。

久しぶりに出させていただいたのですが、今回はすごくフラットな状態で臨みました。というのも、前回はかなり緊張したんですよ…。いつでも喋れるようにと、資料をいただいてから話す内容ももう100回は練習したんじゃないかっていうぐらい準備して。でもそれで逆に変に緊張しちゃったんです。

結局今日はスベりにスベったので、塩梅だなと思いました(笑)。松本(人志)さんに「『ダウンタウンDX』始まって史上一番おもろかった」という逆説を言っていただいたのですが(笑)、これは言葉どおり素直に一旦受け入れて、今日は心地よく寝られるような準備をいろいろ整えようかなと思います。

――ダウンタウンさんとの久しぶりの共演はいかがでしたか?

お会いするのが他の番組も含め二、三度目くらいなので、改めてご挨拶をしようと思って出入口付近で待っていたんです。そしたら、浜田(雅功)さんが腰をポンっとして「おい」と声を掛けてくださって、“この大きさかぁ”と思いました。休憩中もいろいろお話しさせていただいたりして、すごく温かく迎え入れてくださいましたね。

松本さんは、もう安心感というか。気が引き締まる思いももちろんありますが、やっぱりパワーをもらえるんですよね。すごくオーラもありますし、パワースポットみたいな感じです。前回よりはお二方の顔と目を見られたのがすごくうれしかったです。

また、お二方とも、話の展開に迷ったときにすぐに方向を示してくれるので、とても喋りやすいです。一つの笑いで終わりということではなくて、全体で一つの流れを作ってくださるので、とても勉強になりましたね。

■藤原紀香の豊富な知識に感化される「少しでも近づけたら」

――「異常にカラダにこだわる芸能人大集合SP」というテーマでしたが、共演されたゲストの皆さんのエピソードで特に印象に残ったものを教えてください。

紀香さんが紹介されていた「ストーミーストーン」(※ナノ化したミネラルのミストとミネラルを多く含んだ天然鉱石の薬石浴)です。ミネラルは自分でなかなか摂取できないので、とても興味が湧きました。しかも短時間ですごい発汗作用があるということで、ここだけの何か特別な効能があるんだろうなと思って。僕も試して、少しでも紀香さんに近づけたらいいなと思います。

――前田さんも美容へのこだわりがあるとのことですが、美容に目覚めたのはいつ頃ですか?

中学生ですね。中学生のときから、例えば「ニキビは潰すと跡になる」というのを知っていたので、肌荒れしたらすぐ皮膚科に行って治療してもらっていました。あとは、みんなも化粧水・乳液を付けているものだと思っていたのですがそうでもなくて、当時はめちゃめちゃ馬鹿にされていましたね(笑)。表に出る仕事だし、結構気にしていました。

――収録では、頭皮ケアや首のしわ解消法などを紹介されていましたが、他にもこれまでやってみてよかった美容法などはありますか?

身近なところで言うと、脂質の少ないお菓子はやっぱり肌に影響が少ないですね。受験生のときは一日中勉強をしていましたが、そのためには睡眠時間をちゃんと確保しないといけない。途中で寝てしまうと睡眠の質が悪くなってしまうので、眠くなったらお菓子を食べて紛らわすのですが、これでニキビができたらかっこ悪いなと思っていて。

でも、皮膚科に行く時間もないし勉強もしたいからなんとかしたくて、それで脂質を見てみようかなと思ったんです。だから、おせんべいとかノリとか、柿の種の種のみとかを食べるようにしていました。それで何とか思春期の肌の状態を整えながら頑張っていました。

――これから試してみたい美容法はありますか?

今、マグネシウムがキテるらしくて。シールタイプのマグネシウムパッチも出ていて、その効能も見直されているらしいんです。あとは、これまた紀香さんの仰っていたみその「発酵そみファ」もかなり気になります。

■「自分の力がないと駄目なんだと実感」した過去

――6歳から芸能界で活躍されていますが、その中で一番つらかったこと・くじけそうだったことはなんでしょうか。

忘れようとしているのですが、最初の挫折は、6歳で初めて受けた何千人規模のオーディションに受かったことが発端です。永谷園麻婆豆腐のCMだったので、事務所の先輩の和田アキ子さんがいらっしゃって、うちの事務所を牽引されてきた方と出端から出会うことができて、かなり天狗になりまして…。

そして、2回目のオーディション以降、1次審査で落とされるようになってしまったんです。頂くお仕事は全部、道が用意されているわけではなくて自分の力がないと駄目なんだと実感した、そのときの悔しさは半端じゃなかったです。そこからすごく燃えましたね。泣きまくったのを今でも覚えています。

――初めての挫折がかなり早い時期にあったんですね。

そうですね。幼稚園を卒園するときには、「アッコさんみたいにオーディションがなくても仕事がもらえますように」って文集に書いていたんですよね(笑)。あのときから、アッコさんが僕の中で神格化されました。

あとは、「ひぐらしのなく頃に」(2008年)という作品で初めて映画の主演をさせていただいたのですが、そのときのことも思い出深いです。

僕はそのときバラエティータレントになりたかったんですよ。「天才てれびくんMAX」(NHK教育テレビ)で、アイドルのように歌ったり踊ったり、黄色い声援をいただくこともあったりして、毎回舞台に立つときは“別の誰か”になっているわけではなくて、“自分”を表現するお仕事ばかりだったので、そういうことをやりたくて。

だから、映画の撮影が始まったときは、自分自身が大きくなるために今やらなくてはいけない試練という感覚でした。お芝居に苦手意識があったので、ちょっとつらいけどやらなきゃな…と。そう思ってやっていたら、ただ女の子と並んで歩くだけのシーンで20テークくらいしてしまって。

そのときに必要だったのは、今思えばヒロインとの距離感だったと思うのですが、監督は、それに気付いても僕にあえて言わないでいたんですよね。僕はそのときかなり不安で、すごく考えて、お相手に「ちょっと手をつないでもらっていいですか」と伝えて。それで手をつないで歩いたテークがOKになったんです。

そのときに、なんかもう雷がガーンと落ちた感じがあって。「監督は僕が知らない方程式を知っているんだ…その方程式を知りたい」と思いました。これは挫折というか、そのときのことが今でもフラッシュバックするぐらい、転機だったなと思います。

また、「HiGH&LOW THE WORST X」(2022年)の轟洋介という役では、役に飲まれて演じることが怖くなったこともありました。インテリヤンキーで非常に好戦的なキャラクターだったので、いろいろ通ってアクションもかなり練習していたのに、急に芝居であろうが人を殴るのが怖くなってしまったんです。

強い役だから、多分プレッシャーだったんだと思います。“絶対うまく演じなきゃいけない”と、変に自分に重圧をかけてしまって。そのときも結構挫折感を味わいましたね。

■瞑想、入浴、有酸素運動…前田公輝を支える三つのマイルール

――そういった挫折を乗り越えるためのマイルールはありますか?

最近はもうあまり挫折しなくなりましたが、悩んだりするときは10分間の瞑想ですね。今、ありがたいことにいくつかの仕事を重ねてやらせていただいていて、そうするとやっぱり「今、俺誰だ?」みたいに思うこともあって。

あとは「ちゃんと100%でできているか?」みたいな、ショート状態になるんですよ。これを整理しないといけないので、呼吸です。“息”という字も“自分の心”と書きますよね。なので、そこを整えると本当に面白いぐらい整います。

それと、湯船につかることと有酸素運動。この三つが僕の中では支えですね。湯船は体もリラックスして心もなだらかにしてくれるし、有酸素運動はシンプルに体が前に向かっているので気持ちが前向きになるんです。

――心身ともに健康でいるために、普段から心掛けていることはありますか?

感情で言葉を発さなくなりましたね。毎回頭の中で一度会議してから言葉を出すようになりました。このおかげで心身ともに健やかになっています。感情的にならず、自分の中で一度整理して答えが出ている状態で話すと、例えばそれを否定されたとしても自分は納得がいっているので心が荒立たないんです。

同時に頭痛も伴うのですが(笑)、頭を使っているときはすごく効率がいいんですよね。脳も筋トレと同じでどんどん可動域が増えるので、これを年々続けていけばもっと強化されて、もっと面白い発見ができるようになるかなと思ったりしています。

――現在32歳にして芸歴26年の前田さん。今後の展望や目標があれば教えてください。

役者としていろいろな顔を見せられたらいいなというのはもちろんですが、20代後半からミュージカルなど新しい挑戦もしていて、初期段階というよりはもうある程度自分の体がなじんできている感覚があります。

なので、あれもこれもということではなくて、今あるものをさらにブラッシュアップして高めることが自分のスキルにもつながるし、楽しそうだなと思いますね。

――最後に、今回の放送の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

今回僕が一つだけ手応えを感じたのは、「ブルーグリーンアルジー」の色みを「エイリアンを絞った感じ」と表現したときです(笑)。そういったパワーワードを残せるように、今後もっと引き出しを増やしていきたいと思います。

芸人さんだけでなく紀香さんや糸井さんもいらっしゃいましたが、みんなでお笑いを作ったような感じもあってすごく笑えたし、温かみのある収録でした。なおかつ、紀香さんやバービーさんの美容知識もとても勉強になりました。

初めての施術や器具・製品だと不安に思う方もいると思うのですが、今回の放送を見るだけですごく勉強になるし、背中を押してもらえると思います。ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。

11月9日放送の「ダウンタウンDX」にゲスト出演する前田公輝にインタビューを実施した/(C)ytv