チャンピオンズリーグ(CL)のグループC第4節、レアル・マドリーvsブラガが8日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが3-0で勝利した。

グループステージ3連勝で今節の突破に王手をかけた首位のマドリーは、3位のブラガとのホームでのリターンレグに臨んだ。直近のラージョ戦を今シーズン初のゴールレスで終え、公式戦連勝がストップしたエル・ブランコは、その試合から先発6人を変更。

アラバやカルバハル、モドリッチに代えてナチョ、ルーカス・バスケス、クロースらを起用。また、肩に問題を抱えるベリンガムをベンチに置きブラヒム・ディアスを代役に据えた。なお、当初はGKケパがスタメンとなっていたが、体調不良の影響でGKルニンが急遽ゴールマウスを守ることになった。

試合は開始早々に急遽出場で注目を集めるウクライナ代表GKに大きな仕事の機会が訪れる。

4分、左サイドのスペースに抜け出したジャロルーカス・バスケスがボックス内で引き倒してしまい、ブラガにPKが与えられる。ここでジャロが自らキッカーを務めたが、左隅を狙ったシュートをGKルニンが完璧な読みでストップ。いきなり決定的な仕事を果たした。

ルニンのビッグプレーで早々の失点を回避したマドリーは、すぐさま攻勢に打って出る。スタメン抜擢でモチベーション高いブラヒム・ディアスロドリゴとヴィニシウスの2トップがスペースで積極的な仕掛けを見せる。12分にはバルベルデの高い位置でのインターセプトからヴィニシウス、ブラヒム・ディアスと繋いでゴールネットを揺らすが、ここはヴィニシウスのオフェンスファウルでゴールは認められず。

立ち上がりの攻防を経て試合はマドリーが主導権を握る形となるが、ブラガも前線の機動力を活かした縦に速い攻めで幾度かホームチームに際どい対応を強いる。

比較的オープンな攻防が続くなか、先にゴールをこじ開けたのはホームチーム。27分、クロースから左サイドでミドルレンジのパスを受けたメンディがボックス左に走り込むロドリゴへスルーパスを通す。そして、ゴールライン際までえぐったブラジル代表FWのプルバックをブラヒム・ディアスが左足ダイレクトで蹴り込んだ。

出場機会の少なさによって去就が注目される元ミランMFのゴールで先制に成功したマドリーは、クロースらを起点にここからうまくゲームをコントロール。序盤のように相手にチャンスを与えず、カウンターや相手のギャップを使いながら追加点にも迫っていく。

前半終盤にかけてはゴールに貪欲なロドリゴとヴィニシウスに加え、カマヴィンガも積極的な仕掛けでゴールを目指したが、身体を張ったブラガの粘り強い守備を前に前半の内に追加点を奪うまでには至らなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半もマドリーペースで試合が進んでいく。立ち上がりから続けてチャンスを作り出すと、若きセレソンコンビが見事な決定力を発揮。ブラガを一気に突き放す。

まずは58分、カマヴィンガ、ロドリゴ、ルーカス・バスケスと中央から右サイドで細かく繋ぐと、ボックス中央でルーカス・バスケスからの横パスを足元に収めたヴィニシウスが右足の正確なシュートをゴールネットに突き刺す。

続く61分にはロングカウンターから中央で長い距離を持ち上がったロドリゴが一度左のヴィニシウスに預けてボックス右でリターンパスを受けると、間合いを詰めてきたGKをあざ笑うかのような絶妙なループシュートを流し込んだ。

この連続失点で厳しくなったブラガは失点直後にアベル・ルイスら3選手をピッチに送り出し、選手交代で流れを変えようとするが、後半はなかなか攻撃に出られない。

一方、以降も再三の決定機を作り出すマドリーは、70分を過ぎてルーカス・バスケスとブラヒム・ディアスに代えてモドリッチとカルバハルを同時投入。さらに、ロドリゴとバルベルデを下げてホセルと共にトップチームデビューのニコ・パスをピッチに送り出し、完全に試合をクローズにかかる。

この展開では新加入アルダ・ギュレルのデビューも期待されたが、アンチェロッティ監督は最後の交代枠でメンディに代えてフランガルシアを投入し、トルコの新星のデビューはお預けに。

それでも、最後まで相手に隙を見せなかったエル・ブランコは3-0でタイムアップを迎え、グループステージ4連勝で2節を残しての決勝トーナメント進出を決めた。

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