メルカリ総合研究所は、18歳〜57歳の男女600人を対象に「リユース人気カテゴリーにおける消費動向調査」を実施した。その結果、推し活をしている人の半数以上が、フリマサービスがあることで推し活グッズを買いやすくなったと回答したことがわかった。

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中でも推し活を現在している・過去していたと回答した人(N=230)に、推し活グッズをフリマサービスで売り買いしたことがあるかを聞いた設問では、全体の約半数(50.9%)が推し活グッズの売り買いを経験しており、推し活においてフリマサービスは大きな存在になっていることが伺える。

そして、フリマサービスで保有グッズが売れることで、他の推し活グッズを買いやすくなったと感じるかについては55.2%と半数以上が実感したほか、フリマサービスでの売買で、3人に1人が推し活グッズの予算が増えたと回答した。

推し活グッズをフリマサービスで売ったことがある人に売る理由を聞いたところ、「担当外のグッズを、推している誰かに譲りたい」(44.0%)、「抽選系のグッズで自分の担当以外のグッズが当たったから」(34.0%)、「思い入れがあるので捨てることには抵抗感があったから」(34.0%)、と捨てずに自分以外の誰かに譲りたいという思いによるものが多いことも明らかに。

本調査の公表に際し、推し活プラットフォームを運営する株式会社Oshicocoの代表取締役・多田夏帆氏は、次のようにコメントしている。

「推し活におけるグッズ購入は、最早フリマサービスの利用を前提としたものになってきています。フリマサービスを利用するタイミングは大きく3つあり、1つ目は『ハマりたて』の時期。自分がハマる前に販売されたグッズやDVDなどを購入します。2つ目は『推し活熱中期』。キャラクター・アイドルグッズはランダム販売のものが多く、購入数を減らす、もしくは購入後の商品を交換するためにフリマサービスを使用します。3つ目は『推し変』の時期。新たな推しと出会った時に、それまでの推しのグッズやCD類を売り払います。

推し変期が出品したものを、ハマりたて期が購入し、推し活熱中期同士は熱中期同士でグッズの交換をしています。この現象はまさに『推し活循環社会』と言えるかもしれません。」

このように、フリマサービスは推し活におけるグッズ購入の定番となりつつあり、推し活の盛り上がりとともに、フリマサービスの利用はさらに拡大していくと予想される。

推し活は「循環社会」と識者―約半数が推しグッズをフリマアプリで取引経験あり。理由は…