向井理が主演を務める水10ドラマ「パリピ孔明」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第7話が11月8日に放送された。英子(上白石萌歌)の元に舞い込んだテレビの音楽番組出演オファーにまつわるストーリー。そのなかで人気シンガー・ミア西表(菅原小春)の歌唱シーンにも大きな反響があった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】目を閉じて新曲作りに集中する英子(上白石萌歌)

■英子がテレビの音楽特番のオファーを受ける

同ドラマは、「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の累計発行部数160万部を突破した同名コミックが原作。魏・呉・蜀という3つの国が天下の覇権を争っていた中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に若かりし姿で転生。歌手を目指す英子(上白石)を、軍師のごとく成功に導いていくサクセスストーリーだ。

孔明が仕えた蜀の皇帝・劉備をディーン・フジオカ、英子がバイトするライブハウス「BBラウンジ」のオーナー三国志諸葛孔明の大ファンである小林を森山未來が演じる。

第7話は、超大型フェス・サマーソニアの出場権を獲得した英子が、新曲をもう1曲用意しなくてはいけなくなり、曲作りに悩む。そんななか、テレビの音楽番組のプロデューサー・高井戸(竹財輝之助)から生放送の音楽特番にシークレットゲストとしての出演をオファーされた。

■怪しんだ孔明がプロデューサーとボウリング対決

突然のオファーに、何か裏があるのではと怪しむ孔明は、ボウリング中の高井戸に接触。オファーの真意を問うがはぐらかされ、ボウリングでの勝負を申し込んだ。「もしあなたが勝ったらノーギャラで英子さんを出演させましょう」と言うのだ。

ボウリングは初めてにも関わらず、見ていただけで理論を理解してストライクを重ねた孔明。負けじとストライクを出し続けた高井戸がパーフェクトゲームで終え、孔明が最後の10フレーム目に挑もうとしたとき、孔明の密偵・メガネ女子(石野理子)の姿が。メガネ女子はひそかに高井戸に同行していたスタッフのかばんにあった音楽特番の構成台本をスマホで撮影した。

最後にストライクを逃して負けた孔明だったが、目的を果たせたことでニヤリとするのだった。

■ミアの歌声に感動の声続出

構成台本には、英子が大手レーベルV-EXに電撃移籍が決定というMCのせりふが書かれていた。それは、生放送の発表で既成事実を作り、有望な新人を飼い殺しにしてその才能をつぶそうという何者かの命令であったことが分かる。

そんななか、新たな曲作りの過労とストレスで英子が倒れてしまった。孔明は、高井戸に内緒で英子の代わりにミア西表に英子の楽曲「DREAMER」を歌わせた。

敵ではなく「友だち」と言ってくれた英子のため、思いがこもったミアの熱唱。英子の胸に染みる澄んだ歌声とはまた違ったパワフルな歌声を響かせた。

ハイレベルなダンスパフォーマンスと歌唱で人気を集めるミアだったが、最近はダンス練習をサボりがちで、わがままの連発もあって、所属していたレーベルの社長ともめて解雇されてしまっていた。ただ、ミアのわがままには、ダンスチューンばかりでなく、バラードも歌いたいという強い思いもあり、ひそかにボーカルレッスンにも通っていたのだ。

孔明が考えたのは、英子の楽曲のよさを広め、ミアの願いをかなえるという両者に得があるからこその策。そのとおりに、「DREAMER」そのもののダウンロードが伸び、ミアのSNSもバズることに。

また、周りの人間を信じきれずにいたミアに、「あなたは一人ではありません。あなたにもあなたの才能を信じている人がいるのです」とずっと陰ながらサポートしてくれたマネジャーの存在を伝えた。

前回は、英子と意気投合した七海(八木莉可子)のアイドルユニット・AZELEAが本当にやりたい音楽に進めるようになった。孔明は英子だけでなく、その周りのアーティストたちにもチャンスが広がっているのが名軍師たるところ。

視聴者からは「ミアさんの歌に感動した」「すごい表現力」「鳥肌たった」「泣いた」「圧巻だった」と、ミアの歌唱シーンに大きな反響が。また、肉まんの起源が孔明にあるというエピソード(※諸説あり)や、アニメ版のオープニング主題歌「チキチキバンバン」を歌うQUEENDOMの登場、「個人的にはマイクテスト時の孔明が優勝」との感想も上がった孔明が英子の音源に合わせた口パクシーンのシュールな面白さなど、感動から笑いまで見どころ盛りだくさんで、タイトルがトレンド入りを果たした。

さて、本話では、英子をつぶそうとしているのが、歌って踊れるスーパーアーティスト・前園ケイジ(関口メンディー)だと分かった。孔明がケイジに対して繰り出す秘策が楽しみだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

ボウリングでポーズを決める孔明(向井理)/(C)フジテレビ