この度、NANZUKAはロサンゼルス在住のアメリカ人アーティスト、ヘブル・ブラントリーの新作個展「Traveling Without Moving」を、神宮前NANZUKA UNDERGROUNDにて開催いたします。

ヘブル・ブラントリー

Traveling Without Moving

2023年11月18日(土) - 12月24日(日)

NANZUKA UNDERGROUND

水曜日 - 日曜日 11:00-19:00

*月曜、火曜休業

NANZUKA: https://nanzuka.com/ja

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ブラントリーは、シカゴ生まれ、クラークアトランタ大学で映画の学士号を取得。デザインやイラストレーションのバックグラウンドを経て、現在はロサンゼルスにて壁画やペインティング、立体作品、インスタレーションまで精力的に創作活動をしています。これまでの主要な展覧会に、個展「Saints & Shepherds」(Fort Wayne Museum of Art, 2021)、「I Wish I Knew (What It Felt Like To Be Free)」(August Wilson Center, 2016)、「Parade Day Rain」(Chicago Cultural Center, 2015)などがあります。

ブラントリーは1960年代から70年代にかけてシカゴのサウスサイドで起こったアフリコブラ運動(AfriCOBRA)に多大な影響を受けており、壁画やグラフィティを、アフリカ系アメリカ人としての自身の系譜と切り離せないものと捉えています。その作品は、アメリカのステレオタイプな従来のヒーロー像や主人公の在り方に対する挑戦であり、鑑賞者に多様な視点を与える現代の物語でもあります。キャラクターデザインの方法論を用いながら、多彩な色彩、ポップアート的なモチーフを組み込んだ作風で、郷愁や優しさ、強い精神、力や希望といったポジティブな文脈を表現するブラントリーの作品は、アメリカの人種問題を超えていこうとする若い世代から絶大な支持を集めています。 中でもFLYBOY(フライボーイ)と名付けられた大きなパイロットゴーグルをつけたキャラクターは、第二次世界大戦で戦ったアフリカ系アメリカ人と、米軍史上初のアフリカ系アメリカ人の航空部隊「タスキーギ・エアメン」から由来しています。「ダーク・フィクション」という大宇宙の探求をテーマにしており、ここでのダークとはアイデンティティ、出自、考え方などを意味し、それらを紡いで一つの物語が構成されます。ブラントリーはこの独自の概念によって、ミッキーマウスバットマンと並んで存在する規範の中に、英雄の如く空を見上げるキャラクター、FLYBOY(フライボーイ) 生み出しました。

2021年にMEGUMI OGITA GALLERYにて開催された「Mythos Opus Pt. 1」展、NANZUKA 2Gの「Mythos Opus Pt. 2」展、 3110NZ by LDH kitchenの「Mythos Opus Pt. 3」展に続き、NANZUKA UNDERGROUND における初の個展となる本展を、ブラントリーは「文化的なア イデンティティ、スピリチュアリティ、そして成長(またはその欠如)に関連するムーブメントについて の議論を通した、私の個人的な創造の旅」 だと語ります。


ムーブメントを加速度的に実感する今まさにこの時代において、私の今回の作品たちは、このムーブに関連した成長の種類を確認し、研究するものです。私たちの現在の世代は、"バイラル(拡散)になる "という考え方が特徴的です。そこでは、発展することなく成長が達成され、達成することなく地位が獲得され、成功するための挑戦が必要であるとは見なされません。私はこうしたムーブメントを、ロケットやミサイルの描写、そしてそれらが動くスピードを通して、明示しました。

その結果、私自身の中の精神的、感情的、文化的な航海という、異なる成長の文脈を前面に強調することを意図しています。人が瞑想を経て悟りを開くこと、音楽が音で旅をすること、あるいは家族や共同体内の親密な関係性が個人や集団の思考を推進することなど、人間の内的な成長を促すための“動かずに旅をする”方法論は、これまで数多く実証されています。自分がどこから来たのか、そしてそれを通じてどこへ行くべきかを理解することは、本来的に成熟に必要なプロセスです。

私たちの本物のアイデンティティは、時には他人からの認識(それが肯定的なものでも否定的なものでも)だったり、あるいは私たちがどのように(困難を)背負い、忍耐し、前進するのかという選択のプロセスなどを通して形成され始めます。私のこの展覧会は、こうしたコンセプトを抽出し、“フライボーイ”の宇宙への旅を語る一直線上の物語によって紡がれた、時代の例え話です。」 (ヘブル・ブラントリー)

本展では、FLYBOY(フライボーイ)の宇宙への旅を語る一直線上の物語によって紡がれた時代をテーマに、高さ2mを超えるロケットのインスタレーションと、約13点の新作平面作品を発表します。 また本展は、銀座の MEGUMI OGITA GALLERYでの個展「Still」展とのジョイント企画となり、2つの展覧会がそれぞれのギャラリーにて同時開催されます。当ギャラリーのオープニング・レセプションは、11月 17 日(金)に、来日するアーティストを囲んで開催される予定です。

皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

Hebru Brantley / ヘブル・ブラントリー
Instagram: https://www.instagram.com/hebrubrantley/

HP: https://www.hebrubrantley.com/


photo by Bianca Garcia

配信元企業:株式会社NANZUKA

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