夜は猫といっしょ
『夜は猫といっしょ』(キュルZ/KADOKAWA

 TVアニメのシーズン2が絶賛放映中の「夜は猫といっしょ」。社会人フータと猫キュルガのなんでもない日常に、癒やされる人が後を絶ちません。原作のコミックエッセイ『夜は猫といっしょ』(キュルZ/KADOKAWA)も7月に5巻が発売されこちらも絶好調です。

猫の神秘的で可愛すぎる生態

 一人暮らしの社会人・フータの家に、ある日突然やってきた妹のピーちゃん。そして猫のキュルガ。はじめての猫との生活に戸惑うフータでしたが、瞬く間に猫の神秘的で可愛すぎる生態にハマっていくことに……。

 猫を飼ったことがある人なら「これこれ! わかる~」の嵐。猫を飼ったことがない人にとっては、「猫と暮らすとこんなことがあるんですか?(ドキドキ)」という気持ちになること間違いなし。ちなみに筆者は、前の職場に猫が4匹いました。なので「わかる!」と「こんなこともあるの?」の両方を楽しみながら読んでいます。

スマホがすごいのか、猫の額がすごいのか

 お気に入り回はたくさんありますが、やっぱり第1巻の「バーコードねこ」は外せません。妹のピーちゃんが猫の写真をスマホで撮っていると、突如「二次元コードを認識 読み取りますか?」の文字が。猫の額部分の複雑な模様を、スマホがQR画像と勘違い。この出来事から「QR画像」を縮めて、「キュルガ」と命名されたのです。

 なお、この漫画は作者のキュルZ先生の実体験をもとにした創作とのことですが、QR画像のエピソードは実際にあった出来事だとか。スマホの読み取り機能がすごいのか、猫の額がすごいのかよくわからなくなります。

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

「猫あるある~」的なところでいうと、5巻の「歯を見せてもらう」も、ものすごく共感しました。リラックスしているキュルガを、なでなでするフータ。そのどさくさに紛れて、お口をガッと上げて、歯をチラ見。普段なかなか見ることができないので、こういうときに見ちゃいますよね。ちなみに猫のお口のぷっくりした膨らみは、「ウィスカーパッド」とか「ひげ袋」というそうです。

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

探しても探しても見つからないときがある

 同じく5巻の「ついでにストレッチしてくる猫」も、あるあるですよね。ソファで横になってくつろいでいるフータ。頭のほうからキュルガが近づいてきます。肩に手を乗せ、「お腹に乗ろうかな…どうしようかな…」と考えている様子。フータもお腹の上を空けてスタンバイ。いよいよお腹のほうへ足を踏み入れたキュルガでしたが、結局その場に座るだけ。来てほしいときに来てくれないのも猫の愛らしいところです。

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

 4巻の「ネコがどこにも見当たらない」も、めちゃくちゃわかります。ネコはときどき、どこを探しても全然いないときがあります。もしかして窓から出た? と疑ってしまうレベル。でも次の瞬間、音もなく現れるから不思議です。ああいうとき猫は一体どこにいるのでしょうか?

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

二度寝のきっかけになるネコ」(4巻)では、寝ぼけ眼のキュルガを見ることができます。表情がとてつもなく可愛いです。起きた瞬間から猫が一緒にいてくれるって、最高に幸せですよね。うらやましいなと思ったエピソードでした。

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

夜は猫といっしょ

 どんなに疲れた日でも、お家に猫が待っていると思うと元気が出ますよね。飼えない人も大丈夫。この作品を読めば、猫を飼った気分になれますから。

文=中村未来

Amazonで『夜は猫といっしょ』を見る

猫キュルガの額はQRコードとして読みとれる? アニメシーズン2が放送中の『夜は猫といっしょ』に癒される