今回のチームでは、WBCでも活躍した牧が主軸を担う(C)Getty Images

 11月16日より「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」が開幕する。新たに日本代表の指揮官に就任した井端弘和新監督の初陣となる公式戦であり、今春のワールド・ベースボール・クラシックWBC)以来の国際大会であるだけに、野球ファンから大きな期待が寄せられている。

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 大会は日本、オーストラリアチャイニーズ・タイペイ、韓国の4か国により争われ、東京ドームが舞台となる。各チームとも出場選手は24歳以下、または入団3年以内、各チーム3名までのオーバーエイジを加えたチーム構成となり、すでに日本も大会メンバーの発表は行われている。

 野手では、DeNA牧秀悟や、阪神の佐藤輝明日本ハム万波中正など、ペナントレースでチームの主力を担った選手が名を連ねた。2017年の第1回大会に続き、連覇を目指す上で相応しいタレントが揃っていることは間違いないだろう。

 新たにスタートを切る、若き日本代表の顔触れについては、アジアのライバル国メディアも熱視線を送っている。台湾の日刊紙『聯合新聞網』は11月8日、公式サイト上において大会に臨む日本代表の特集記事を配信。今回招集された選手や、チームの特徴などを紹介している。

 同サイトでは「前回大会で走塁コーチを務め、近年はU-12代表を率いてきた井端弘和が監督に就任。 日本の野手陣には長打力のある打者を多く抜擢した」と述べており、選ばれた14人の野手のシーズン本塁打数が143本であり、前回大会チームの合計数(100本)を上回っていると指摘。その上で、「牧、万波、佐藤の3人が20本を超えている」として、リーグ上位の本塁打を記録した3人のスラッガーが打線の軸であると説いている。

 また、今回の日本代表メンバー対し「これらの選手たちのほとんどは、各球団が育成中の次世代スターだが、打撃技術や、三振率の高さなど、まだ問題があるかもしれない。しかし、日本のアジア選手権メンバーは、今後、トップの侍チームの一員となる可能性を秘めている」と将来性に言及。続けて、「前回出場の近藤健介源田壮亮といったメンバーが今年のWBCのレギュラーを担っている。今回の若手選手も、日本以外の3か国が気をつけなければならない相手というだけでなく、さらに上のレベルで見られる可能性も高い」と見込みを示している。

 出場各国とも、同世代が鎬を削ることになる今大会。それでも、海外ではやはり若きサムライの実力は高く評価されているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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