マーベルスタジオの映画最新作「マーベルズ」が本日11月10日(金)に公開。規格外のパワーと不屈の心で地球だけでなく宇宙を守っているキャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)は、マーベル初の女性ヒーローにして“アベンジャーズ最強ヒーロー”だ。今作ではそんなキャプテン・マーベルの過去を憎み、復讐(ふくしゅう)を誓う謎の敵が出現。敵の狙いは、地球や彼女が守ってきたもの全てを滅ぼすこと。そんな危機的状況の中、キャプテン・マーベルと、“アベンジャーズ”オタクでキャプテン・マーベルに憧れる高校生ヒーローのミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ)、キャプテン・マーベルを家族のように慕うすご腕エージェントのモニカランボー(テヨナ・パリス)の3人がそれぞれのパワーを使うと入れ替わってしまう、という謎の現象が発生する。これまで孤軍奮闘してきたキャプテン・マーベルは、彼女たちとチームを結成し、新たな強さに目覚めて敵に立ち向かっていく。スケールの大きさや特殊な現象など、「マーベルズ」への興味は膨らむばかり。今回は改めてキャプテン・マーベルについて振り返ってみたい。(以下、過去作のネタバレを含みます)

【写真】破壊力抜群!フォトンブラストを放つキャプテン・マーベル

MCU第21作「キャプテン・マーベル」で登場

2019年3月、キャプテン・マーベルを主人公とした映画「キャプテン・マーベル」が公開された。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の21作目で、物語の舞台は1995年。クリー帝国の首都となる星“ハラ”のエリート特殊部隊スターフォースに所属する女性“ヴァース”は過去の記憶を全て失っている。そのヴァースが、キャプテン・マーベルだ。宿敵のスクラル人が潜伏する星“トルファ”での諜報員の救出任務中にスクラル人の将軍タロス(ベン・メンデルソーン)に囚われ、彼女の中にある記憶を調べられる。時間を行ったり来たりしながら、ヴァースの記憶の一部を明らかにしていく。スクラル人が探していたのは、ヴァースの夢の中に出てくる謎の女性ウェンディローソン(アネット・ベニング)。それはローソンがライトスピードエンジンを用いた航空機を作るために必要な人物だったからだ。

その実験的な装置から抜け出し、小型船を奪って逃げた先が惑星「C-53」こと地球だった。墜落した場所はレンタルビデオショップ「ブロックバスター」で、その後、戦略国土調停補強配備局「S.H.I.E.L.D.」の“エージェント”ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)と出会った。ヴァースの話を最初は信じていないフューリーだったが、部下のフィル・コールソン(クラークグレッグ)がスクラルの化けた偽者だと分かったことで、信じざるを得なくなった。

ヴァースはフューリーとタッグを組み、アメリカ空軍基地のプロジェクト“ペガサス”の施設へ。ここで猫のグースと出会う。その後、ルイジアナでローソンを知るマリア・ランボー(ラシャーナ・リンチ)と会い、ヴァースは自分の正体が“キャロル・ダンヴァース”だと判明した。

記憶を取り戻すのと同時に、強さも増していく。束縛されていたものが解き放たれた時、キャプテン・マーベルとしての本来の力を取り戻した。

アベンジャーズ誕生の鍵を握る存在

キャプテン・マーベルがいたからこそ、アベンジャーズが生まれたとも言える。キャプテン・マーベルが地球を去った後、フューリーは「我々は銀河系内で他にどんな脅威があるのか知らない。彼女は遠い宇宙に行ってる。S.H.I.E.L.D.だけでは地球を守れない。もっとたくさん必要だ」と、もっとヒーローが必要だと考え、「プロテクター計画」という文書を作成していた。その時、キャロル・ダンヴァースが戦闘機に乗り込む写真を見つけ、そこに書かれていた「キャプテン・キャロル・“アベンジャー”・ダンヴァース」という文字に合わせて、「アベンジャーズ計画」へと名前を書き換えた。

キャプテン・マーベル」が公開された1カ月後、「アベンジャーズ/エンドゲーム」が公開された。拳から発するフォトンブラストという武器を持つキャプテン・マーベルは、ここでも規格外のパワーでその存在を知らしめた。

マーベルズ」を見る前に、「キャプテン・マーベル」と「アベンジャーズ/エンドゲーム」、そして、新作にも登場する高校生ヒーローが活躍するドラマ「ミズ・マーベル」などを見ておくと、より深く映画を楽しむことができるだろう。

キャプテン・マーベル」など、MCU過去作はディズニープラスで配信中。

◆文=田中隆信

映画「マーベルズ」は11月10日(金)に公開/(C)2023 Marvel