本日11月10日(金) より公開された映画『正欲』より、新垣結衣と磯村勇斗の共演シーンが公開された。

本作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる同名小説の映画化作品。家庭環境、性的指向、容姿など“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何かというテーマを炙り出す。キャストに稲垣吾郎新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香らが集結し、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022) などを手掛けた岸善幸監督がメガホンを取った。

公開されたのは、新垣演じる夏月と磯村演じる佳道のある会話シーン。中学時代の同級生だったふたりは大人になってから思わぬ形で再会し、やがて互いに“ある秘密”を抱えていることを共有する仲になる。“ある秘密”のためにどこか生きづらさを感じているふたり。そこで佳道は、「これで擬態できないかな、世間並みに」と語りながら夏月に指輪を差し出し、「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」と“提案”を持ちかけ、夏月も「いいね、それ」と笑顔で答えるのだった。この先、夏月と佳道を待ち受けるものとは──? 本編が待ち遠しくなる映像となっている。

磯村は今回の出演について、「非常に難しい役と出会ったという印象でした。岸監督やプロデューサーと何度も話し合ったぐらい、掴むのが難しかった。でもこの作品が届けたいメッセージは非常に今の時代に合っているし、何か救いになるのではないかと思いました」と役作りにおける苦労を語った。一方新垣は、「夏月ひとりの場面の撮影はずっと重くて、苦しいなという感覚でした」と語るも、「磯村さんがクランクインされて、佳道とふたりの場面になったら本当にホッとしたんです。夏月たちも実際にこういう気持だったのかもしれないなって、そのときにすごくリアルに感じました」と、磯村との充実した共演を振り返った。

映画『正欲』本編映像「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」

<作品情報>
映画『正欲』

公開中

(C)2021 朝井リョウ新潮社 (C)2023「正欲」製作委員会

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『正欲』