毎年11月の第4木曜日（今年は11月23日）にアメリカ各地で祝われる感謝祭（サンクスギビング）は、旅行者がアメリカの豊かな伝統を体験できる貴重な機会です。感謝祭はアメリカで最も広く祝われている祝日のひとつで、感謝の気持ちをテーマに、家族や親しい人たちと過ごし、七面鳥やパンプキンパイなどのごちそうを食べるのが伝統です。今年アメリカ国内各地で開催される感謝祭の関連のイベントをご紹介します。

マサチューセッツ州プリマスの博物館で伝統的な感謝祭ディナー
マサチューセッツ州プリマスにある、17世紀にピルグリムによって設立されたプリマス植民地の元の集落を再現した複合生活歴史博物館であるプリマス・パトゥーセット博物館では、感謝祭の歴史を学ぶことができます。本年同博物館では、11月23日に毎年恒例となっている感謝祭ホームスタイル・ビュッフェが開催されます。また、11月23日と24日には、 "感謝祭の物語"ディナーが開催されます。提供される食事は、リンカーン元大統領が感謝祭を国民の祝日と宣言した後、ハーバード・クラブで提供された七面鳥のメニューをベースにしたもので、感謝祭の歴史をテーマにしたパフォーマンスも行われます。どちらのディナーも前売り券が必要です。詳細はウェブサイト ( https://plimoth.org/explore/event-venues-and-dining/thanksgiving-dining ) をご覧ください。

七面鳥の着ぐるみを着て地元の人と一緒に走るターキー・トロット
感謝祭の朝、アメリカでは多くの人が早起きをして、「ターキー・トロット」と呼ばれる地元のレース（多くはチャリティ）に参加します。七面鳥をテーマにした服装で走ることもある「ターキー・トロット」は、地域社会との関わり、運動し、そして慈善活動を支援する絶好の機会です。フロリダ州の「ペンサコーラビーチ・ターキー・トロット ( https://www.pensacolabeachturkeytrot.com/registration ) 」は、アメリカで最も景色の良いターキー・トロットのひとつです。主に海岸沿いを走る5キロのコースで、収益の全額ががん研究のためにデューク大学のプレストン・ロバート・ティッシュ脳腫瘍センターに寄付されます。カリフォルニア州のサンディエゴから車で約30分のところで開催される「オーサイド・ターキー・トロット ( https://www.sandiegorunningco.com/sdrc_events/oside-turkey-trot/ ) 」は、ランナーズ・ワールド誌やロサンゼルス・タイムズ紙で全米トップ・トロットのひとつに選ばれており、11月23日の午前中にさまざまな長さのレースが開催され、収益はすべて近隣の非営利団体に寄付されます。また、カリフォルニア州サクラメントでは、「ラン・トゥ・フィード・ザ・ハングリー ( https://www.runtofeedthehungry.com/ ) 」が同州最大級のファンランとして開催され、収益はすべてサクラメント・フード・バンクに寄付されます。イベントの詳細やチケットについては、各レースのウェブサイトをご参照ください。

NFLのホームゲームの試合観戦
アメリカでは、1934年以来、フットボールは感謝祭のお祝いを構成する重要な要素となっています。多くの家族が、NFL（ナショナル・フットボール・リーグ）や、大学または高校のフットボールの試合を会場で、あるいはテレビで何時間も観戦するのが習慣です。ミシガン州デトロイトとテキサス州ダラスには、感謝祭の日にホームゲームを行う伝統があります。今年は、デトロイト・ライオンズが午後12時30分（米国東部時間）にFOXでグリーンベイ・パッカーズと、ダラス・カウボーイズは午後4時30分（米国東部時間）にCBSでワシントン・コマンダーズと試合をします。デトロイトまたはダラスへ旅行予定の方は、ライオンズ対パッカーズのオンラインチケットはここ ( https://shorturl.at/hkrCI ) から、ダラス・カウボーイズ対コマンドーズのチケットはここ ( https://shorturl.at/pyzA4 ) から購入できます。さらに、シアトル・シーホークスがサンフランシスコ49ersと対戦する試合は午後8時20分（米国東部時間）からNBCで観戦できるほか、シアトルでの観戦チケットはこちら ( https://shorturl.at/gtAS2 ) から購入できます。

ニューヨークのメイシーズ・デイ・パレードに「ワンピース」のルフィのバルーンが初登場
毎年恒例のメイシーズ・サンクスギビング・デー・パレードは、巨大バルーン、山車、チアリーダー、ピエロ、マーチングバンド、ブロードウェイ・パフォーマンス、セレブリティで知られるニューヨークの伝統行事として愛されています。多くのアメリカ人家族はテレビでメイシーズ・デイ・パレードを観ますが、当日ニューヨークに旅行中の方は、11月23日午前9時から正午まで、アッパー・ウエスト・サイドからミッドタウンまでの2.5マイル（約4キロ）のルートでパレードを生で観ることができます。今年のパレードには、伝説のパフォーマー、シェールのほか、ブロードウェイ・ショーのキャストなども参加します。また今年は新たにビーグル・スカウト・スヌーピー、ブルー・キャット＆チャグズ、モンキー・D・ルフィのバルーンが登場します。ルフィは高い評価を得ている日本ではお馴染みのアニメ「ワンピース」シリーズの主人公で初登場です。スヌーピーはビーグル・スカウト50周年、ブルーキャット＆チャッグスはNFTのキャラクターとして初めてパレード・バルーンに登場です。詳しくはウェブサイト ( https://www.macys.com/s/parade/ ) をご覧ください。また、パレードの模様はNBCの生中継やアメリカのVODサービス、ピーコックのストリーミングでも見ることができます。

アメリカ最大のショッピングモールのブラックフライデーでギフトカード配布
ブラックフライデーは感謝祭の翌日で、アメリカでは年末商戦の始まりとされています。アメリカ最大のショッピングモールであるミネソタ州のモール・オブ・アメリカほど、ブラックフライデーを迎えるのにアメリカで最適な場所はないでしょう。モール・オブ・アメリカには、520軒以上のワールドクラスの小売店やレストラン、7エーカー（約28,000平方メートル）の広さを誇る屋内テーマパークのニッケルオデオン・ユニバース、SEA LIFEミネソタ水族館などがあります。ブラックフライデーの割引は、11月24日のブラックフライデーから28日のサイバーマンデーまで続きます。11月24日には、4,000枚のミステリー・スクラッチオフ・カードが買い物客に配られ、ギフトカード＋店舗での割引、乗り物パスなど、その場で引き換え可能な賞品が当たるチャンスがあります。また、レベル1の北エントランスの外に並んだ先着200名に、10～500米ドル（約1,500～75,100円）相当のギフトカードがプレゼントされます。詳細はウェブサイト ( https://mallofamerica.com/blackfriday ) をご覧ください。

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