赤ちゃん・乳幼児

生後6ヶ月の赤ちゃんが、いくら悲鳴を上げ、泣いていても放置していた両親。やっと様子を見に行ったとき、赤ちゃんはすでに血だらけだった。

アメリカで驚くべきネグレクト事件が起きたことを、『KKTV 11 NEWS』『NEW YORK POST』などが報じている。

 

■ネズミにかじられ血だらけに

事件は、このほどアメリカ・インディアナ州のエヴァンズビルという町で怒った。育児放棄および怠慢により、わが子の命を危険にさらした容疑で、両親であるデヴィッド・ショナバウムと妻のエンジェル、さらにエンジェルの姉妹であるデレイナ・サーマンの3名が逮捕された。

夫婦には生後6ヶ月の男の子がおり、放置されていたその子はネズミにかじられ、血だらけのところをデヴィッド容疑者に発見された。

 

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■50ヶ所以上かまれ緊急輸血

ただちに救急車が呼ばれ男の子は病院に搬送されたが、額、頬、鼻、太もも、脚、足の指など全身の50ヶ所以上に咬傷が確認され、体温は34.1度。緊急で輸血が必要だった。

特に右の腕は肘から手まで咬まれており、すべての指先を食いちぎられ、骨が露出するなどしていた。より高度な治療を受ける必要があり、インディアナポリスの大きな病院へとヘリで移されたという。

 

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■「子育て環境に問題」との情報が

インディアナ州の児童福祉局は、その家庭には赤ちゃんを育てる環境に問題があるという情報を今年3月に把握。6月には家庭内暴力の問題も浮上し、介入の機会を待っている状態だった。

ショナバウムには上に3歳と6歳の子供、サーマン容疑者にも2歳と5歳の子供がおり、9月1日にも幼児2人がネズミに脚を咬まれていた。情報を得た同局は、事情を聞くため5日にこの家を訪問していたという。

 

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■近隣住民は「善良な人たち」

大人3人が逮捕され、幼い子供たちが保護されたというニュースに、近隣住民は「子供たちに食べ物をちゃんと与え、赤ちゃんの面倒もよく見ていた」「親切で善良な人たちです」などと話し、大変驚いている。

だがネグレクトの問題を抱える親は、外面だけ良いことも少なくない。児童福祉局によれば、自宅に踏み込んだ職員たちは「室内はひどく散らかり、床はゴミとネズミの糞でいっぱいだった」と報告したという。

生後6ヶ月の赤ちゃんが全指をネズミに食べられる ネグレクトの両親は長時間放置