今回は2002年5月のノートPC市場を取り上げる。当時、BCNが収集していたデータによると、機種別で首位になった「VAIO U(PCG-U1)」は発売当時Windows XP搭載機では世界最小・最軽量を謳う、6.4"モニター搭載のモバイルノートPCだった。またメーカーシェアでもソニーが3割を占めて首位となった。

画像付きの記事はこちら



 02年5月のノートPC機種別TOP10において、ソニーVAIOが5機種ランクインしていた。前月の02年4月発売になった「VAIO U(PCG-U1)」が4.09%で首位を獲得。そのほか、2位にはアップルの「iBook G3-600(M8599J/C)」、3位には再びソニーの「VAIO NOTE FX(PCG-FX99V/BP)」、シャープの「Mebius NOTE(PC-FS1-C1)」が4位となった。首位だったVAIO U(PCG-U1)は冒頭にも書いたようにモニターは6.4"、本体の重量は820gで、モバイルするにはうってつけの機種ということが、人気を博したと言える。

 一方、メーカー別シェアでもソニーが30.7%を占めて首位。2位以下はシャープ(15.8%)、NEC(15.0%)、東芝(10.8%)と続いた。当時はVAIOシリーズの販売が好調だった。BCN AWARDにおいても、AWARD 2001-2003まで3年連続で年間首位を獲得している。また、2位のシャープは、この後2010年にパソコン市場から撤退。16年には鴻海傘下に入り、18年には東芝を買収し8年ぶりにパソコン市場に再参入をはたした。