ゴミ袋

職を求めて驚きの方法で海を越え、隣国に渡った男がいた。しかし、不法滞在の罪で逮捕されたという。シンガポールの『AsiaOne』や『Channel NewsAsia』が報じている。

 

■ゴミ袋を浮き輪代わりに

2日、インドネシア人のムハンマド・イザル(34)という男が逮捕され、懲役15ヶ月と杖による7回の打撃刑という有罪判決が下された。

イザルは昨年の年末、インドネシアのバタム島からフェリーに乗り、マレーシア・ジョホールバルにあるストゥラン・ラウトへ。ビーチでゴミ袋に空気を入れ膨らませると、それを浮き輪代わりにして、まずはウビン島に向かって泳いだという。

 

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■10ヶ月の不法滞在

イザルはウビン島にたどり着くと、そこで30分休憩。再び海に飛び込むと、空気入りゴミ袋にしがみ付き、シンガポールチャンギ・ビーチに到着した。

その後、10月23日に発見されるまで、10ヶ月間にわたりシンガポールに不法に滞在。しかし、あるとき法的書類を提出する必要があり、それが通らなかったことで事件が発覚した。

 

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■過去にも同じ犯罪歴が

イザルは逮捕時、警察の取り調べに「仕事を探すためにシンガポールに来た」と明かしていた。「祖国に養わなければならない子供たちと、病気の両親がいる」とも訴え、刑の軽減を求めたという。

ただし指紋を調べたところ、2021年8月にも入国許可を得ずにシンガポールに不法入国していた人物と、同一であることが発覚した。

 

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■過去4回の違法行為

イザルはそのときインドネシアに強制送還され、シンガポールへの入国が永久に禁じられた。にもかかわらず、再び入国を試みていたことになる。

余罪についても詳しい調査が行われた結果、複数回の移民法や入国管理法に違反する行為があったことがわかり、今回で起訴は4回目だったという。

ゴミ袋の浮き輪で海を泳ぎ隣国へ渡った男 不法滞在の罪で逮捕