セリエA第12節が11日に行われ、ユヴェントスとカリアリが対戦した。

 ユヴェントスは開幕からここまで11試合を消化し、8勝2分1敗で勝ち点「26」を獲得。首位インテル「2」ポイント差の2位につけるなどまずまずの序盤戦を過ごしている。リーグ戦5連勝をかけて臨む今節は、連勝中の17位カリアリを本拠地に迎えての一戦。ユヴェントスはマヌエル・ロカテッリやフィリップ・コスティッチ、フェデリコ・キエーザらがスタメンに名を連ねている。

 序盤は拮抗した展開に。ホームの声援を受けるユヴェントスは中盤でのパス交換でカリアリを揺さぶりつつ、両サイドを起点として攻撃でチャンスをうかがう。しかし、ゴール前へのクロスはDFの対応に遭い、なかなかシュートまで持ち込めず。20分過ぎまではキエーザの直接FK以外に目立ったチャンスを作ることができない。対するカリアリもミドルシュートやCKから相手ゴールに迫るが、GKヴォイチェフ・シュチェスニーを脅かすまでには至らず。

 徐々に攻勢を強めるユヴェントスは36分、最前線のモイーズ・キーンが左に開き、深い位置から中央へ鋭いクロスを供給するも味方には合わず。38分にはM・キーン自らロングボールを引き出し角度のないところから狙うも、シュートは枠を大きく外れる。43分にはコスティッチが左から供給した鋭いクロスにウェストン・マッケニーが飛び込んだが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。前半はこのままスコアレスで終了する。

 後半序盤は開始からわずか40秒ほどでキエーザが鋭いミドルシュートを放つなど、ユヴェントスが積極的な入りを見せる。49分にも左に開いたファビオ・ミレッティが右足のアウトサイドで中央へクロスを送り、こぼれ球に反応したキエーザがボレーで狙ったが、シュートは枠の上へ外れた。54分、ミレッティのパスでボックス内左へ抜け出したコスティッチが中央へ折り返し、このボールにキエーザが詰めたが相手DFの対応もあり先制点とはならなかった。

 試合の均衡が破れたのは60分、敵陣左サイドでFKを獲得したユヴェントスは、コスティッチが左足で柔らかいクロスを供給。これに反応したグレイソン・ブレーメルが打点の高いヘディングでゴール左下隅に叩き込んだ。先制に成功したユヴェントスは72分に追加点。コスティッチの右CKがゴール前にこぼれ、最後はダニエレ・ルガーニが胸で押し込みリードを2点に広げた。

 カリアリの反撃は72分、左からのCKをアルベルト・ドッセナが頭で押し込み、点差を1点に縮める。さらに82分、カリアリは再びセットプレーの流れからドッセナが強烈なヘディングシュートを放ったが惜しくも枠の左へ外れ、同点とはならなかった。その後は両チームともに相手ゴール前に迫るシーンを作るも、互いにラストパスやフィニッシュの精度を欠き、スコアを動かすことができない。

 試合はこのまま2-1で終了し、接戦を制したユヴェントスリーグ戦5連勝を飾った。次節は26日に行われ、ユヴェントスはホームでインテルと、カリアリはホームでモンツァと対戦する。

【スコア】
ユヴェントス 2-1 カリアリ

【得点者】
1-0 60分 グレイソン・ブレーメル(ユヴェントス
2-0 72分 ダニエレ・ルガーニ(ユヴェントス
2-1 75分 アルベルト・ドッセナ(カリアリ)

ユヴェントスが本拠地でカリアリに3発快勝! [写真]=Getty Images