食事・食事会

家族との昼食会に毒キノコを出した女が、殺人罪で起訴された。3人が死亡し1人が入院、さらに過去の余罪もあるという。『NBC』と『NPR』などが報じている。

 

■家族3人を毒殺

オーストラリア・ビクトリア州レオンガサに住むエリン・パターソン被告(49)は、7月30日に自身が主催した家族との食事会で、3人を毒キノコで死亡させた疑いを持たれてきた。

オーストラリア警察によると、数ヶ月に及ぶ捜査が行われ、パターソンが調理したキノコが致死性の高い「デスキャップマッシュルーム」であったことから、3人への殺人容疑が固まったという。

今年7月にこの事件が発覚し、オーストラリアのみならず世界的にも話題になったが、渦中のパターソンは「私は何もしていません」と記者団に語っていた。メディアも当初は実名報道を自粛していたが、このたび容疑が確定したため報じている。

 

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■さらに余罪も

パターソン被告は現在、3件の殺人と5件の殺人未遂で起訴されている。殺人未遂容疑のうち2件は7月の食事会に関するもので、警察は「さらに過去に起きた3件の未遂事件への関与も立件された」と発表した。

2021年から2022年にかけてビクトリア州で起きた3件の事件であり、レオンガサ近郊の町であるコランブラに住む48歳の男性が食事後に体調を崩したことも、パターソン被告による犯行だと公表。現在、この件でも拘留中だと明らかにしている。

 

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■我が子に別メニューを提供

事件の被害者たちの詳細も公表された。レオンガサで7月30日に4人が昼食会に参加。食事後に不調を訴え入院したゲイル・パターソンさん(70)とドン・パターソンさん(70)の夫妻、妹のヘザー・ウィルキンソンさん(66)の3人が、数日後にメルボルンの病院で死亡した。

4人目の被害者ヘザーさんの夫であるイアンウィルキンソンさん(69)も数週間入院し、約2ヶ月後の9月23日に退院したという。

パターソン被告は事件について、当初は「打ちのめされている」「これまで会った中で最高の人たち」などと故人について語っていた。しかし自分の2人の子供たちには別の食事を提供していたため、警察は「殺意を持って行動した」と結論づけた。

家族の食事会で猛毒キノコを振る舞った女が逮捕 3人が死亡も当初は犯行を完全否定