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日本海には北陸の冬に大雪をもたらすJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と同様の雲域があり、朝鮮半島の付け根から北陸付近に広がっています。このあと、標高の高い所では雪が降り、平地では雨が断続的に降るでしょう。短時間強雨や土砂災害、落雷や竜巻などの激しい突風等に十分注意して下さい。

14日頃まで断続的に雨の降り方が強まる 総雨量が多くなる所も

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日本海には冬の北陸に大雪をもたらすJPCZと同様の雲域が現れています。今回の寒気レベルでは平地で降雪になることはない見込みですが、北陸地方では断続的に雨の降り方が強まるでしょう。短時間強雨や土砂災害、落雷や竜巻などの激しい突風には十分注意して下さい。また、霰や雹が降り局地的には積もる所もありそうです。農作物への被害や車の運転には十分注意して下さい。

尚、富山地方気象台からは、雨の予想として
12日の1時間降水量は、いずれも多い所で、
東部 20ミリ
西部 20ミリ
12日6時から13日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
東部 80ミリ
西部 80ミリ
その後、13日6時から14日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
東部 およそ50ミリ
西部 およそ50ミリ の情報が発表されています。

雨の降り方や今後の情報に十分注意して下さい。

警報級の可能性 17日以降は新たな低気圧の影響で再び荒天か

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富山県では東部を中心に13日まで、石川県では能登を中心に14日まで警報級の大雨の可能性があります。石川県の能登では、今年5月の地震で揺れの大きかった珠洲市能登町にて、地震による地盤の緩みを考慮し、大雨警報や注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で引き続き運用しています。雨の降り方や今後の情報に注意して下さい。

また、17日以降は、新たな低気圧が発達しながら本州付近を進む見込みで、石川・富山・新潟では、暴風や波浪の警報級の可能性が、各気象台から発表されています。今後の情報に十分注意して下さい。

JPCZとは

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冬は、大陸方面から冷たい風が流れ込み、朝鮮半島の付け根付近に位置する長白山脈で二分されることがあります。その後は、風下側の日本海上で再合流、日本海からの大量の水蒸気を含んだ気流は行き場を失い激しい上昇気流をおこします。ここで形成される発達した帯状の雪雲が「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼ばれるものです。

今回は、平地で雪を降らせる程の強い寒気の南下はありませんが、この活発な雲域がかかり続けると、降水が断続的に強まり、局地的には総雨量が多くなることもありそうです。局地的には土砂災害の危険度が高まる所もある見込みです。雨の降り方や今後の情報に十分注意して下さい。

北陸 冬に大雪をもたらすJPCZが日本海で顕在化 14日まで警報級の大雨に要警戒