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 物価の高騰が続くイギリスでは、できるだけ節約を心がける人が増えている。しかし、お金を使いたくないからとモラルに反する行為をしたカップルが、パブの監視カメラに捉えられた。

 注文した料理の返金を求めるために、カップルの女性が故意に皿の中に自分の髪を混入して苦情を訴えたのだ。

 パブ側は返金したが、後に監視カメラを確認して客の仕業だということがわかり、経営者は激怒している。

【画像】 パブの料理の皿に髪の毛が入っていると苦情

Customer caught putting own HAIR in food to get a refund | SWNS

 イギリスランカシャー州ブラックバーンにあるパブ「The Observatory(ザ・オブザーバトリー)」で、1組のカップルが12.95ポンド(約2400円)のロースト・ビーフ・ディナーを食べたあと、料理に髪の毛が入っていたとクレームを付けた。

 パブの経営者トム・クロフトさん(32歳)は、客の主張を聞き入れ全額を返金した。

 しかし、その後CCTV(監視カメラ)をチェックしたところ、スタッフの髪は全員後ろで結ばれていた。

 しかも、髪の毛はクレームを付けた本人が皿に混入していたことを発見したのだ。

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返金狙いで故意に髪の毛を混ぜる姿が監視カメラに

 監視カメラの映像には、女性客が一緒にいた男性にささやきかける姿が捉えられている。

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 頭上にあるカメラを気にしたのか、女性は一瞬カメラの方向に顔を向け、少し座っている位置をずらした。

 カメラから隠れることが目的だったのだろうが、それでもカメラはしっかりと女性客の動向を捉えていた。

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 女性は長い黒髪を引き抜くと指で持ちながら、さりげなく後ろを振り返り、誰かに見られていないか確認しているように見える。

 そして、男性の皿を自分のもとへ引き寄せ、半分ほど残っている料理の上に髪を落とした。

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経営者はカップルに激怒し非難

 店側の過失ではなく客の細工だとわかり、クロフトさんは呆れると同時に猛烈に腹が立ったという。

その客はカウンターに来て文句を言い、周りにいる人たちの注目を集め、騒がせました。

怒りでいっぱいです。世の中には、12.95ポンドの食事のために企業の評判やスタッフの仕事を危険にさらすことを厭わない人たちがいるのです。

厨房チームは何も悪いことをしていないのに。クレームを付けられて自分たちのせいだと思ったかもしれません。

私はこのパブを共同経営して5年半になりますが、こんなことは初めてです。

私たちは食品衛生評価で5つ星を獲得していますし、食品安全のガイドラインはすべて遵守しています。

ですが、もしCCTVの映像が見つからなかったら、私たちの評判は簡単に落ちていたかもしれません。

誰だって、食べ物に髪の毛が入っているような店では食事をしたくないでしょう。

 イギリス国内の他の多くの店と同様、クロフトさんのパブも生活費危機の中で苦境に立たされていて、このような事件はパブの評判を永久に傷つけ、その将来を危うくする可能性があると話している。

 当パブのSNSには、このカップルは出入り禁止になったことが綴られてある。

 ニュースを知った人からは、「ここまでするなんて情けないにもほどがある」「お金を払いたくないのならパブに行くな」「アメリカだったら間違いなく訴訟問題だね」といった声が寄せられている。

References:Pub owner ‘disgusted’ after customer put own hair in food to get a refund/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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自分の髪を料理にわざと入れ、返金しろとクレームをつける客が監視カメラにとらえられる