セルティックは12日、セルティック・パークで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第13節でアバディーンと対戦し、6-0で快勝した。

前節、敵地でロス・カウンティに3-0の快勝を収めてリーグ連勝のセルティック。しかし、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではFW前田大然の前半退場も響いて0-6の完敗となった。その大敗からのバウンスバックを図る一戦ではFW古橋亨梧は、DF岩田智輝はベンチスタート。負傷中のFW前田大然とMF旗手怜央はDF小林友希と共にベンチ外となった。

ホームの大歓声を後押しに勢いを持って試合に入ったセルティック。開始3分には右サイドのヤン・ヒョンジュンカットインからのスルーパスに反応した古橋がゴール前で右足のシュートを放つが、これはGKの好守に遭う。

以降も優勢に試合を進めるホームチームは9分、左サイド深くでボールを持ったパルマが緩急を付けた仕掛けからゴールライン際で鋭い左足のクロスを供給。これをファーで待ち構えていたヤン・ヒョンジュンが冷静にヘディングで合わせ、待望の加入後初ゴールとした。

幸先よく先手を奪ったロジャーズのチームは、これで落ち着くことなく攻勢を継続。14分にはボックス右で左クロスに反応した古橋が右足ボレーを狙うが、これはDFの身体を張ったブロックに遭う。

立ち上がりから2度の決定機を逃したセルティックの主砲だったが、3度目のチャンスは逃さない。16分、右サイドからカットインしたヤン・ヒョンジュンがポケットを取ったオライリーに繋ぐと、オライリーからの丁寧なグラウンダーの折り返しにニアで反応した古橋が左足ワンタッチで流し込み、4試合ぶりとなる今季リーグ6点目とした。

これで完全に主導権を握ったセルティックは、80%近いボール保持率で以降も相手を揺さぶり続け、ヤン・ヒョンジュンパルマの両ウイングの仕掛けに古橋やオライリーが効果的に絡んで厚みのある攻撃を見せる。ただ、前半終盤の幾つかの決定機は相手GKのビッグセーブに阻まれ、試合を決める3点目を奪うことはできなかった。

迎えた後半の立ち上がりに古橋にアクシデントが発生。52分、中盤でボールを収めようとした際に後方から勢いを持って潰しに来た相手DFに後頭部へ頭突きを浴びる。そのまま前のめりの形でピッチに叩きつけられる格好となった古橋は、メディカルスタッフによる応急処置を受ける。これを受け、ロジャーズ監督はすぐさまオ・ヒョンギュの投入を決断。頭部への強いダメージで状態が懸念されたが、何とか自力で歩きホームサポーターの声援に拍手で応える様子もあり、脳震とうの疑いはあるものの、最悪の事態は避けられた模様だ。

後半も相手を押し込んで攻勢を仕掛けるセルティックはなかなかトドメの3点目を奪えずにいたが、73分にはボックス内で折り返しに反応したオ・ヒョンギュが倒されてオンフィールド・レビューの結果、PKを獲得する。これをキッカーのパルマが冷静に左隅へ突き刺した。

その後、積極的に交代カードを切って試合をクローズにかかるなかで81分にはマクレガーに代わって岩田が投入される。危なげなく時計を進めるホームチームは後半アディショナルタイムにもターンブルの狙いすましたミドルシュート、オ・ヒョンギュのヘディング、裏抜けからの連続ゴールでゴールを重ねた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、6-0の快勝でリーグ3連勝のセルティックがCLアトレティコ戦の惨敗をきっちり払拭している。

セルティック 6-0 アバディーン
セルティック
ヤン・ヒョンジュン(9分)
古橋亨梧(16分)
パルマ(77分[PK])
ターンブル(90分+2)
オ・ヒョンギュ(90分+6)
オ・ヒョンギュ(90分+9)