プレミアリーグ第12節が12日に行われ、ブライトンシェフィールド・ユナイテッドが対戦した。

 直近のプレミアリーグ5試合で3分2敗と未勝利が続いているブライトンカラバオ・カップでもチェルシーに敗れて3回戦敗退となったが、クラブ史上初参戦となったヨーロッパリーグ(EL)ではアヤックス相手に2連勝を飾った。EL・グループステージ第4節のアヤックス戦から中2日で迎える今節のプレミアリーグでは、ホームで現在最下位のシェフィールド・ユナイテッドと対戦。3シーズンぶりに戻ってきたプレミアリーグの舞台で、シェフィールド・ユナイテッドは開幕10戦を終えた段階で1分9敗と苦しんでいたが、前節はウルヴァーハンプトンとのホームゲームを2-1で制し、今季初白星を飾った。前節の勢いをそのままに、今節は最下位脱出を目指して『アメックス・スタジアム』に乗り込む。

 ブライトンに所属している三笘薫は、9日に行われたEL・アヤックス戦にフル出場した影響もあり、今季プレミアリーグで2度目のベンチスタートに。アンス・ファティ、アダム・ララーナ、パスカルグロスらがスターティングメンバーに並んだ。一方のシェフィールド・ユナイテッドは、前節先制ゴールを挙げたキャメロンアーチャーや、後半アディショナルタイムに勝ち越しのPKを決めたオリヴァー・ノーウッドらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりからブライトンが圧倒。4分にはマフムド・ダフードからのスルーパスで中央を破ったファティがフィニッシュまで持ち込むも、シュートはGK正面へ。直後の6分には敵陣左サイド開いた位置でビリーギルモアからのパスを受けたシモン・アディングラがドリブルをスタート。中央へのカットインからファクンド・ブオナノッテとのワンツーでボックスまで侵入すると、ゴール左隅にシュートを突き刺し、ブライトンが幸先良く先手を取った。

 その後もブライトンがチャンスの数を増やしていき、ファティ、ブオナノッテ、ギルモアらがゴールを脅かす場面を作りながら、追加点を挙げるまでには至らない。前半はブライトンの1点リードで終了した。

 後半に入るとロベルト・デ・ゼルビ監督が動く。ララーナとブオナオッテを下げて、ジョアン・ペドロと三笘をピッチへ送り出した。61分には三笘に見せ場が到来。ペナルティエリア左でファティからのパスを受けると、縦への突破から左足を振り抜いたが、ここはGKフレッケンに阻まれている。

 ここまで完全に試合を支配していたブライトンだったが、69分には予期せぬアクシデントが発生。自陣中央でルーズボールを拾ったダフードが、ボールを収めようとした際にベン・オズボーンの足を踏みつけてしまい、レッドカードで一発退場を命じられる。ブライトンは残り時間を数的不利で戦うこととなった。

 すると直後の74分にシェフィールド・ユナイテッドが反撃。敵陣中央で前を向いたグスタヴォ・ヘイメルがペナルティエリア右のスペースへスルーパスをを送ると、抜け出したジェイデン・ボーグルがシュート性の低弾道クロスボールを蹴り込む。これがオウンゴールを誘い、シェフィールド・ユナイテッドが試合を振り出しに戻した。

 その後はシェフィールド・ユナイテッドが息を吹き返したものの、これ以上の得点を挙げることはできない。対するブライトンは両サイドから攻撃に出るシーンを作ったものの、決定的なものは少なく、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 これでブライトンプレミアリーグ直近6試合で未勝利に。最下位に沈むシェフィールド・ユナイテッド相手にホームで白星を飾ることはできなかった。一方のシェフィールド・ユナイテッドは2試合連続で勝ち点を積み上げることに成功。バーンリーを抜いて最下位を脱出した。

 次節はインターナショナルマッチウィークを挟んで25日に開催される。ブライトンは敵地でノッティンガム・フォレストと、シェフィールド・ユナイテッドはホームでボーンマスと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ブライトン 1-1 シェフィールド・ユナイテッド

【得点者】
1-0 6分 シモン・アディングラ(ブライトン
1-1 74分 アダム・ウェブスター(OG/シェフィールド・ユナイテッド

三笘薫(右)は後半からピッチに立った [写真]=Getty Images