スコティッシュ・プレミアシップ第13節が12日に行われ、セルティックとアバディーンが対戦した。

 セルティックは前節終了時点で10勝2分の成績を残し、首位を独走。チャンピオンズリーグ(CL)では依然として未勝利が続いているが、スコティッシュ・プレミアシップでは今季も開幕から好調を維持している。今節はホームでアバディーンと対戦。セルティックに所属している古橋亨梧スターティングメンバーに名を連ね、岩田智輝はベンチからのスタートに。負傷の影響もあって前田大然旗手怜央、さらに小林友希はメンバーから外れた。

 試合は立ち上がりの9分、敵陣左サイドでボールを持ったルイス・パルマが強引に縦へ仕掛けてクロスボールを送ると、ボックス中央で待っていたヤン・ヒョンジュンがヘディングシュートを沈める。幸先良くセルティックが先手を取った。

 続く16分にはエースストライカーにも見せ場が到来。敵陣右サイド開いた位置でボールを受けたヤン・ヒョンジュンが中央へ持ち運んでからスルーパスを送ると、ペナルティエリア右のスペースへ飛び出したマット・オライリーがゴール前へ折り返し、ニアサイドへ詰めていた古橋がダイレクトで押し込む。これで古橋は今季の公式戦通算8点目を記録。スコティッシュ・プレミアシップでは第9節ハーツ戦以来の4試合ぶり6ゴール目を挙げ、セルティックが2点をリードして前半を終えた。

 後半に入るとセルティックアクシデントが発生。49分、自陣でクリアボールを拾おうとした古橋が、スロボダン・ルベジッチとの競り合いで転倒。このプレーでルベジッチにはイエローカードが提示されたが、互いに頭部をぶつけた関係もあって古橋はプレー続行が不可能に。代わってオ・ヒョンギュがピッチへ送り出された。

 得点源を失ったセルティックはその後なかなか試合を決める3点目を奪うことができない。それでも73分、ゴール前で右からの折り返しに反応したオ・ヒョンギュが倒されてPKを獲得すると、このPKをパルマが決めて試合を決定付けた。

 81分にはキャプテンのカラム・マクレガーを下げて岩田がピッチへ送り出される。このまま試合を締めにかかるかと思われたが、後半アディショナルタイムにはデイヴィッド・ターンブルがミドルシュートを沈めて4点目を記録。その直後にはオ・ヒョンギュが2ゴールを決め、終わってみれば6-0でタイムアップ。セルティックがスコティッシュ・プレミアシップ3連勝を飾った。

 なお、頭部を強打した古橋について、セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督は『セルティックTV』にて「キョウゴはここに残ることになる。日本には行かないだろう」とコメント。この後、古橋はFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選を戦う日本代表に合流予定となっていたが、今回の負傷により参加を辞退する可能性が高くなった。なお、現時点でJFA日本サッカー協会)から正式な発表はされていない。

 次節はインターナショナルマッチウィークを挟んでの開催となる。セルティックは25日にホームでマザーウェルと、アバディーンは26日に同じくホームでレンジャーズと対戦予定だ。

【スコア】
セルティック 6-0 アバディーン

【スコア】
1-0 9分 ヤン・ヒョンジュンセルティック
2-0 16分 古橋亨梧セルティック
3-0 77分 ルイス・パルマ(PK/セルティック
4-0 90+2分 デイヴィッド・ターンブル(セルティック
5-0 90+6分 オ・ヒョンギュ(セルティック
6-0 90+9分 オ・ヒョンギュ(セルティック

【動画】古橋が得点奪うなど存在感示すも…後半早々に交錯し交代
古橋(左)と岩田(右・中央)が出場したセルティックはゴールラッシュを披露 [写真]=Getty Images