中国サッカーリーグの福山シティFCは12日、アカデミー部門の指導者1名が飲酒運転による事故を起こして逮捕されたと公表した。

来シーズンの日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指し、今季の中国リーグで18試合全勝優勝を成し遂げ、現在開催期間中の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)でも1次ラウンドを突破した福山。22日からは決勝ラウンドを戦う。

勢いに乗る彼らだが、クラブ公式サイトの発表によると、トップチーム(社会人)が地域CL1次ラウンドで宮城県へ遠征中だった11日の深夜、アカデミー指導者が飲酒運転による事故を起こし、警察に逮捕されたという。

クラブは代表を務める岡本佳大氏がお詫びの文章を公式サイトで綴っている。

「現在捜査中につき、本人との連絡は取れない状況下であり、クラブとしましても一方を受けたのが12日の夕方となり、常日頃より支えていただいております皆様への報告が遅れましたことを心よりお詫び申し上げます」

「クラブから警察に問い合わせましても、現在も捜査中につき詳細は開示いただけておりません。今後の対応につきましても、事実の詳細が明らかとなり次第、追ってご報告させていただきます」

「子どもたちの未来を託されている私たちとしましても、このような事態が起きましたことは痛切の極みであります。また、常日頃より支えていただいている皆様の信頼を裏切る形となってしまったこと、心よりお詫び申し上げます」

「今後はアカデミースタッフ並びに全スタッフ・選手の規範意識の涵養に努め、子どもたちの未来を託されていることの自覚と責任を持って職責を全うできるよう、クラブ一丸となって改善に努めてまいります」

「取り急ぎではございますが、事の次第のご報告と、お詫びをお伝えさせていただきますこの度はこのような事態を引き起こしてしまい、重ねて心よりお詫び申し上げます」

福山は2017年に創設。昨季はトップチームが中国リーグ昇格1年目にして初優勝を飾り、今季で2連覇。地域CL決勝ラウンドは今回が初進出となるが、クラブの命運をかけた舞台を前にし、許されざる出来事を、それも子どもたちを指導するコーチが起こしてしまった。