格闘技団体「BreakingDown」(ブレイキングダウン)CEOで格闘家の朝倉未来が12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。11月23日開催の10回目大会で組まれたライトヘビー級ワンマッチ「SATORU対サップ西成」について言及し、「この試合だけを目的にPPV(有料の動画視聴)を購入することは避けてください」とファンに向け異例の“警告”を行った。

【話題の動画】SATORUとサップ西成のブレイキングダウン史に残る乱闘劇

 

■前半から豪華カード

節目のメモリアル大会とあり、序盤から若手の注目株・レオ、シェンロン、井上力斗、森、さらにはひな壇ファイターの重鎮・バン中村、樋口武大と、“豪華カード”を並べたブレイキングダウン10。

全27試合の中で特に注目なのが、7試合目に組まれたSATORU対サップ西成の因縁の戦いだ。

 

関連記事:ノッコン寺田、“急展開”でシバターと対決目前? 「コイツ絶対しばくわ」

■汚名返上に燃えるSATORU

ブラジル生まれのSATORUは、“HIPHOP界の喧嘩無敵”の肩書を引っ提げブレイキングダウン6オーディションへ現れ、圧倒的オーラで一躍人気ファイターの一人に。しかし、2月に行われたブレイキングダウン7の本戦直前、「何者かに襲撃を受けた」と自身のYouTubeで発信し、試合をドタキャン

以降、同イベントには関与していなかったが、今回のブレイキングダウン10オーディション会場に「ブラジル・サンパウロから戻ってきた」と突然姿を現し、朝倉をはじめとする関係者に謝罪。大阪地下格闘技界のレジェンド・サップ西成と禊(みそぎ)マッチを行う運びとなった。

 

関連記事:ノッコン寺田、ボブ・サップに勝利も… 試合後の距離感に「仲良しになってて草」

■両者負傷の大惨事

オーディションでSATORUは、サップを挑発した上で取っ組み合いを仕掛け、サップ側の加勢に入ったファイターたちから返り討ちに。口から流血し、一方、パイプ椅子をSATORUから投げつけられたサップは右手骨折という惨事になっていた。

後日、サップ自身はYouTubeチャンネルで「剥離骨折しただけで全然大丈夫」と状況を説明しつつ、練習も問題なく行えていることを明かしており、本戦に向け準備を進めている。

 

関連記事:ボブ・サップの叫びに応えてノッコン寺田が“乱入” 「俺が逃げるわけないやろ」

■「本当のエンターテイナーだったら…」

バッチバチだった両者の闘争心に、後日朝倉は「あれはヤバかった。事件だったもんね。乱闘じゃなくて事件。(サップを救おうとした)大阪の人らは団結力が凄すぎる」と回顧。

一方で、完全な逆風のなか存在感を示したSATORUについては「株を上げた」と評しつつも、「でもみなさん。もしかしたら試合がなくなるかもしれないんで、この試合だけを目的にPPVを購入することは避けてください。SATORU君が本当のエンターテイナーだったら、またバックれる可能性もある」と、さらなるトラブルの可能性を匂わせた。

それも朝倉流のジョークと信じたいが、はたして当日SATORUは会場に現れるのか…。

関連記事:ノッコン寺田、ボブ・サップとの対戦を“辞退”その真相は… 決定直後には挑発も

■SATORUの乱闘劇を振り返る朝倉

 

BreakingDown朝倉未来、次回大会の“危険すぎる対戦カード”を警戒 「試合がなくなるかも…」