俳優たちがスポーツやゲームといった様々なジャンルでバトルを繰り広げる『ACTORS☆LEAGUE』とは一味も二味も違う『あくたーず☆りーぐ』。唐橋 充、髙木 俊、寺山武志がプロデューサー、総合演出は小林顕作が務め、俳優たちが絵画、音楽、ファッション、食など、アートの名のもとに集結。よみうりランド、HANA・ BIYORIの様々なエリアを貸し切って“アートの祭典”を展開する。開催まで1ヶ月程度となったタイミングで、プロデューサー3名に意気込みやプロジェクトの詳細を伺った。

本家との違いもありつつ、変わらない楽しさや青春を届けたい

――まずは意気込みをお願いします。

寺山 今年は本家『ACTORS☆LEAGUE』にも携わらせていただきましたが、やっぱり規模感やゴージャス感がすごいなと思いました。それとはまた違ったカラーで、同じように楽しかったと思ってもらえるように頑張りたいです。

髙木 他の『ACTORS☆LEAGUE』との違いは戦わないこと。本当に笑顔があふれるものにしたいと思っています。今回屋外エリアもあり、天候にも左右されます。当日はハプニングも起きると思いますが、そこも含めて楽しんでいただけるようなものにしたいです。

唐橋 本家は俳優たちが戦って、流れる汗や涙に大感動をいただけるイベント。分家のこちらは休息場というか。『ACTORS☆LEAGUE』って、とても懐かしさや青春を体感できるんです。ではその最たるもののひとつ、文化祭をやったらどうだろうかと。のんびりと勝敗のないところで。

――それぞれがプロデュースする企画についてもう少し詳しく知りたいです。

唐橋 私は「HANA・BIYORI」という生花がたくさん展示されていて、時折花びらが落ちてくるような素晴らしい空間で、50名強の俳優の皆さんにご提供いただいた作品の展示を行います。さらに、4つの空間に粘土を置き、お客様にも作品を作っていただこうかなと。粘土を一個置くだけでも作品になる実感、みんなと時間や空間を共有できているという喜びを感じていただきたいという気持ちがあって参加型アートにしました。豪華ゲスト陣と作品を作るワークショップもあります。外では3人でアイデアを出した巨大オブジェが皆様をお迎えするのと、ミニステージでのライブペイントなども予定しています。

髙木 フードエリアはキッチンカーなどいろいろご用意して、1日目と2日目で内容も変える予定。色々な食事が楽しめるようなエリアにしたいと思っています。俳優とのコラボメニューがあったり、料理の仕上げを俳優が行ったりということも考えています。俳優さんたちの素の部分が見られるスペースになるかもしれません。

寺山 僕が担当しているイベントはかなり即興性が試されるものになると思います。各コーナーで俳優さんがあたふたしてしまう可能性もありますが、俳優だから表現できる直感を活かしたアートが生まれたら大いに盛り上がると思います。

各エリアに見所が盛りだくさんのプロジェクト

――特に楽しみにしている企画や注目ポイントを教えてください。

唐橋 まずは参加いただいている豪華俳優陣ですよね。とんでもない数のスーパースターが集まりました。アートを見た後でご飯に舌鼓を打ち、イベントを見て笑って外に出ると素晴らしいイルミネーションが見られます。みんなが集まるとこんなすごいことができるんだと感じています。

髙木 縁日エリアもあって、そこで色々楽しむと福引券をもらえるようになっています。その券をJU-JUエリアの抽選会場に持ってきていただくと参加賞から豪華景品まで色々当たります。サプライズ的な景品が当たる可能性もあり、かなり楽しいコーナーになると思います。

寺山 僕は他のおふたりが担当するエリアが気になりますね。打ち合わせを経てこんなふうにブラッシュアップしているんだ、さすがだなと思いますし、完成に向かう道のりと仕上がりがとても気になっています。

――プロデューサーとして、お互いに期待することはありますか?

寺山 唐橋さんは知識量、「ここは絶対譲れない」というこだわりポイントに対する姿勢が素晴らしいです。「アート」というイベントの軸を担っていただいており、負担がかなり大きいと思いますが、本当に楽しみにしています。しゅんりーさん(髙木)は料理上手なことを知っているので、絶対成功間違いなし。細かい部分まできっちり仕上げる職人的なスキルが遺憾無く発揮されたエリアになると思います。コメディ俳優の先輩でもあるので、どんなエッセンスを入れてくるのか。心配になるくらい盛り上がるんじゃないかと思っています。

髙木 本人は認めてくれませんが、唐橋さんは僕らのリーダー。会議ですごく引っ張ってくれています。アートに対するこだわりが本当に強く、妥協しなきゃいけない部分があっても、その分新しいことを提案してくれる。その発想力にアーティストなんだなと感じましたね。唐橋さんのエリアは試行錯誤を重ねてすごく楽しい空間になると思います。寺山くんが担当するイベントエリアは、実は一番大変なんじゃないかと思うんですが、寺山くんっていい意味で馬鹿(笑)。面白いアイデアをどんどん提案してくれます。寺山くんとはコンビのような舞台をずっとやらせてもらっていて、そこでも助けられていました。イベントエリアは見たことのないような楽しい空間になると思います。

唐橋 僕は友達が少ないんですが、『あくたーず☆りーぐ』のプロデュースを通して友人ができた気がしています。僕はひとつのアイデアからなかなか離れられず、予備のプランのなさに落ち込むんです。でもふたりが窓口になったり翻訳家になったりしてくれて、3人寄れば文殊の知恵じゃありませんが、3人でよかったなと思いますね。それぞれ得意なこと、良さを出してくれるので打ち合わせが本当に楽しいです。

のんびり楽しめる、いい意味でドキドキしないイベント

――まだ1回目の準備段階ですが、今後も続くとしたらやってみたいことはありますか?

寺山 今回は「平和とアート」でしたが、チャンスがあるなら「平和と笑い」とかでやってみたいですね。普段はキラキラしているかっこいい俳優さんたちにコントや漫才をやってもらいたい。「高野洸の無限一発ギャグ百選」とか。

唐橋 いいねぇ(笑)。

寺山 絶対やってくれないだろうけど(笑)。この3人でまたやれるなら、「笑い」というテーマも楽しそうだと思います。

髙木 今回はよみうりランドという場所と絡んで色々考えていますが、次にやるならまた新しい場所でも面白いなと思いました。場所が変わるだけで無限に色々なものを生み出せそうな気がします。

――最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

唐橋 本家との決定的な違いは、戦わない・休息場ということ。共通点はその場限りということです。2日間ありますが、メニューやイベント登壇者は違いますから、ぜひ楽しみに来てください。

髙木 唐橋さんが「休息」というキーワードを出してくれましたが、本当にそうです。『ACTORS☆LEAGUE』は皆さんドキドキしながら観たと思います。でもこのイベント、いい意味で1個もドキドキしません! 心臓に優しいです。自分のペースで、自分なりの楽しみ方を見つけてほしいです。

寺山 しゅんりーさんのおっしゃった通り、楽しみ方はお客様次第。多発的に色々な仕掛けと驚きを交えながら、アートを通して楽しめる場所を作れるように打ち合わせを重ねています。楽しもうという気持ちは持ちつつ、ハードルはあまり上げずに来てください(笑)。

唐橋 それ大事(笑)!

取材・文:吉田沙奈

<公演情報>
『あくたーず☆りーぐ アートフェスタ in よみうりランド

プロデューサー:
唐橋 充、髙木 俊、寺山武志

2023年11月18日(土)・19 日(日)
会場:よみうりランド / HANA・BIYORIよみうりランド隣接

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2346436

公式サイト:
https://hiragana-actors-league.com/

『あくたーず☆りーぐ』ビジュアル