イギリスのタブロイド紙を相手取り、プライバシー侵害で訴えを起こしているヘンリー王子。この度、新聞DailyMailを発行する新聞社アソシエテッド・ニュースペーパーズ・リミテッド(ANL)を相手取り起こした訴えについて彼の主張が認められ、本格的に審理が行われることがわかった。

【写真】3月、裁判所に姿を見せたヘンリー王子

 Peopleによるとヘンリー王子は、エルトン・ジョンエリザベス・ハーレイ、サディフロストらとともに、自宅や車の電話を盗聴したり、私立探偵を使って個人情報を入手するなど、「違法に個人情報を入手した」として、ANLを訴えていた。

 今年3月に行われた予備審問では、ANL側は「ばかげた中傷」だとこれを否定していたものの、現地時間11月10日朝、裁判所が決定を下し、ANLは原告の主張を打ち破る事ができなかったと、本格的に裁判を行うことを明らかにしたそうだ。

 これを受け、王子ら原告側は声明を発表し、「今日の決断を喜ばしく思う」とコメント。「高等法院はいともたやすく、立件させまいとするANLの試みを却下しました」「我々はこの裁判で、真実を明らかにし、責任の所在がアソシエテッド・ニュースペーパーズにあることを認めさせるつもりです」とした。

 王子は同様に、Daily Mirrorなどを運営するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)や、The Sunなどを出版するニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)に対しても裁判を起こしている。今年6月には現代王族として史上初めて証言台に立ち注目を集めた。ANLとの裁判については、この後まず現地時間11月21日に再び予備審問が行われる予定となっている。

ヘンリー王子、タブロイド紙DailyMailへの訴訟が一歩前進 本格審理へ (C)AFLO