ミュージカル「トッツィー」製作発表記者会見が13日に、東京都内で行われ、出演者の山崎育三郎、愛希れいか、昆夏美、金井勇太、岡田亮輔、おばたのお兄さんエハラマサヒロ、羽場裕一、キムラ緑子、演出のデイブソロモン氏が登壇した。

 本作は、演出家やスタッフと衝突ばかりしていた俳優が、あることがきっかけで女性になりきってミュージカルのオーディションに応募したところ瞬く間に人気者になるという、ブロードウェイ発のコメディー・ミュージカル。主人公のマイケル・ドーシー&ドロシーマイケルズ役を山崎が務める。

 この日、山崎は1幕で歌唱される「Unstoppable 止められない」を初披露。曲中にマイケルからドロシー姿へ早着替えも行い、会場を沸かせた。その後、山崎は「本番は、私、完璧。私、きれいだから近くに行くわ」と話してステージを降りて、この日、招待されていた一般観覧客の近くまで歩いて行き、その美しい姿を存分に見せつけた。

 ドロシー姿のまま会見に臨んだ山崎は、今の心境を「半分ドロシー、半分育三郎で、“ドロ三郎”というところかなと。普段の感じで話すのも違うし、ドロシー過ぎても内容が入ってこないかもしれないし、絶妙なところでいるようにしています」と話して笑いを誘った。

 また、山崎はドロシーを演じるにあたり、イメージしている人物を聞かれると「パッと思い浮かぶのは自分の祖母です。祖母は自分の誕生日にディナーショーをやろうとするんです。ドレスアップして、(アクセサリーを)ジャラジャラつけて、『愛の讃歌』を歌うような人。(山崎がふんするドロシーは)若いときのおばあちゃんに似ているのかなと思います」と明かした。

 さらに、山崎はこの日の歌唱披露で見せた扮装(ふんそう)早着替えについて、「大変ですね。さっきのシーンは40秒くらいで全部脱いで、ドレスを着て、メークをしてかつらをつけて、ネックレスをつけて、最後にマスカラもつけて。本当にギリギリなんです。本番もこのタイムで着替えないといけないので、慣れるのかなと心配」と本音も吐露。しかし、その美しいドレス姿には共演のキムラからも「美しくてびっくりした」と絶賛の声が上がっていた。

 舞台は、2024年1月10日〜30日に都内・日生劇場ほか、大阪、名古屋、福岡、岡山で上演。


山崎育三郎(手前) (C)エンタメOVO