護衛艦「かが」も空母化が完了目前ですしね。

英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」と同海域で試験へ

民間の非営利団体であるアメリカ海軍研究所(USNI)は2023年11月13日、日本最大級の軍艦が来年、すなわち2024年にF-35BライトニングII」戦闘機を運用するための一連の試験を実施するため、アメリカ東海岸に来航すると発表しました。

USNIが指す「日本最大級の軍艦」というのはいずも型護衛艦のことであり、2023年11月現在、2番艦「かが」が飛行甲板の形状を一新し、所要の改修が施された状態で、試験航海などを実施中です。

すでに海上自衛官と航空自衛官からなる日本側の視察団は、2023年10月末にアメリカ東海岸、大西洋沖を遊弋するイギリス航空母艦(空母)「プリンス・オブ・ウェールズ」において、F-35B戦闘機の運用試験を視察しています。

USNIでは、「プリンス・オブ・ウェールズ」が試験を実施しているのと同じ海域で、空母化改修が施されたいずも型護衛艦F-35Bの運用に関する各種試験を行うとしています。

日本政府並びに防衛省は2013年以降、海上自衛隊が保有するいずも型護衛艦2隻について空母化を進め、同時に垂直離着陸が可能なF-35B戦闘機の導入も計画しています。

F-35Bについては2023年現在、42機程度の導入を予定しており、それらを運用するための飛行隊を航空自衛隊に新編し、宮崎県新富町にある新田原基地に配置することも公表しています。

なお、イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」は前述の米東海岸での各種テストの中で無人航空機による試験や、アメリカ海兵隊との合同訓練も行っているため、もしかしたら同様のテストを海上自衛隊いずも型護衛艦でも実施するかもしれません。

海上自衛隊が保有する護衛艦の中で最大級大きさを誇る護衛艦「いずも」。いずも型護衛艦の1番艦である(画像:海上自衛隊)。