捲土重来を期していたソフトバンク。そんな常勝軍団が絶対的守護神オスナの残留を成功させた。(C)CoCoKARAnext

 文字通りのビッグディールだ。11月14日、「スポーツ報知」をはじめとする日本の複数メディアが、ソフトバンクが絶対的守護神であるロベルト・オスナと来季残留で合意したと報じた。契約内容は出来高払いなどを合わせて、4年総額40億円規模になるという。これは21、22年の田中将大(楽天)の9億円(推定)を超える日本球界最高年俸だ。

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 来シーズンに小久保裕紀新監督の下で、捲土重来を期するソフトバンクにとって、まず解決しなければいけない問題が解消した。昨年オフに、ロッテから年俸500万ドル(当時のレートで約6億6500万円)の単年契約で加入したオスナは、49登板で3勝2敗26セーブ防御率0.92と抜群の安定感を披露。Aクラス入りに小さくない貢献を果たした。

 契約満了となった今オフは、他球団へ流出する可能性もあったオスナ。しかし、10月の就任会見で小久保新監督が「いなかったら話にならない」と指摘した絶対的守護神を留意させた。今冬のソフトバンク森唯斗嘉弥真新也上林誠知らを戦力外とし、チームの再建を図っていた。そのなかで「最重要」となっていた懸案事項が埋まった形といえる。

 そんな元メジャーリーガーの去就は早くも海を越えた話題となっている。オスナの母国メキシコのニュースサイト『Los Noticieristas』は「ロベルト・オスナが日本球界で最高年俸選手になった」と大々的に報道。「オスナソフトバンクとの新契約で歴史的な数字を残した。彼はスポーツ面だけでなく、経済面でもアジアでのキャリアを成功させ続けている」と称賛。東洋の島国で活躍する28歳のあげる成果を強調した。

 また、台湾の大手新聞『自由時報』は「強力なソフトバンクが“特効薬”を使って助っ人を引き留めた!」と、巨額投資を行ったソフトバンクに驚嘆。「オスナには日本の他球団や複数のメジャーチームからもスカウトがあった」としたうえで、「グラウンド外でもリーダーシップを深めた彼をソフトバンクが引き留めない理由などなく、迷いなく日本史上最高額の契約を提示したようだ」と記している。

 広島からFAとなった西川龍馬の獲得が噂されるなど、今オフも補強に関する話題が尽きないソフトバンク。今後も日本球界を騒然とさせる大型補強が続くのかに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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