橋本環奈が主演するドラマ「トクメイ!警視庁特別会計係」が毎週月曜午後10時からカンテレフジテレビ系で放送中だ。本作は、経費削減の“トクメイ(特別命令)”を受けて本庁から派遣された特別会計係の警察官・一円(はじめ まどか)が、「捜査に金は必要だ!」と話す刑事たちと、時にぶつかり合い、時に協力して、次々と起こる事件を解決へと導く警察ドラマ。




 ささいな数字のズレも見逃さない几帳面な性格で、最悪の“凶運”を持った主人公・一円を好演している橋本が、役柄を演じた感想や今後の見どころ、自身に課しているマイルールやお金の使い方などを語ってくれた。

-最初に「一円」という役名を聞いたときは、どんな印象でしたか。

 よく考えたなと思いましたね。共演している沢村一樹さんと、お父さんとお母さんが絶対に面白い人だよね、「一」という苗字に対して「円」という名前を付けるのはかなり独特ですよね、という話をしていました。名刺を渡すシーンでは、当たり前なのですが名刺に「一円」と書かれていたので、本当に一円だ! と思って(笑)。すごく面白いなと思いました。

-一円という役柄を演じていて、楽しいポイントを教えてください。

 円の「一円のズレも許さない」という、そのひたむきな姿がすてきだなと思っています。ただ、驚くほど不運なので、刑事課の皆さんは円がいると仕事が進まないな…と思っているのですが、円は至って真面目に仕事に取り組んでいるという、その皆さんとのギャップが面白いなと思います。

-そんな一円というキャラクターとご自身が重なる部分はありますか。

 円はきっちりしていて1円のズレも許さない性格で、そのあたりとせっかちなところは似ているなと思います。私もせっかちで喋るのも歩くのも早いので。それと円同様に自分に課しているマイルールが多くあるので、撮影していく中でやりやすいなと思うことが多くあります。

-橋本さんは、どういうマイルールを課しているのでしょうか?

 玄関に靴を置かないとか、カーテンのプリーツを均等にするとか、テーブルの上に物を置かないとか、本当に細かいルールがたくさんあるんです。でも、別に人に強要はしないですし、友達が来て物を置いたりする分には気にしなので、自分がやりたいときだけやるというスタンスです。

-円は最凶の不運の持ち主ですが、橋本さん自身は不運と幸運、どちらだと思いますか。

 幸運な方だと思います。運の良さだけはピカイチだなと思うくらい運が良かったと思います。幼少期からおみくじを引くと大吉が出るのが当たり前だったり、晴れ女なので遠足が晴れるとか、ささいなことですが運がいいなと思うことが多いです。

-橋本さんのそういった考え方が、運を引き寄せている部分もあるのかなと思います。

 それもあるのかもしれません。やっぱり思い込みって大事だなと思いますし、私は基本ハッピーマインドなので、そういうマインドが楽しさを引き起こしているなという感じもします。これを実現したい、かなえたいという夢は叶えて来られたので、 何かをかなえられないとは思わないようにしてきましたし、そこを強く思うことも大事だと思います。その気持ちの強さみたいなものは、何かをかなえたいことにも繋がってくる気がします。

-橋本さんは落ち込んだりすることはあるのでしょうか。

 忙しくなって体力的にきついことが心身に影響してくるときはありますが、落ち込むというよりは、ストレス発散法みたいなものも持ち合わせていて、寝たら忘れますし、真っすぐな性格なので疲れたら「疲れた」とか、嫌なことは「嫌だ」と周りの人に言います。そうして真っすぐでいることが自分の中で発散になっているので、生き方としては楽なのかなと感じています。

-本作は経費削減をテーマにした作品ですが、橋本さんはお金の使い方で将来的なマネープランを考えるなど、意識していることはありますか。

 お金はやっぱり大事なものなので、堅実に使わなくちゃいけないなと思います。でも、経済を回さないといけないので、節約のし過ぎもよくないかなと思いますし、無駄遣いと節約は違うので、あまり無駄遣いをしない生活を続けています。今は1人暮らしですが、家庭があって子どものためにというのがあれば、もう少しちゃんとしなくちゃいけないなと思いますし、私の性格上、将来的には家計管理はきちっとやるんだろうなと思っています。

-今年も残り2カ月を切り、年末には紅白歌合戦の司会も控えている橋本さんですが、今年を振り返ってどんな年になりましたか。

 前回の紅白歌合戦の司会をやらせていただいてから、もう1年が経つんだということに驚くばかりです。今年はドラマも舞台もやりましたし、いろいろな作品に恵まれて目まぐるしくも充実した濃い1年を過ごせたなと思います。このまま健康に気を付けながら、年末の31日は紅白歌合戦で、番組をご覧の皆さまと良い一年の締めくくりにしたいです。

-最後に「トクメイ!」の今後の見どころをお願いします。

 「トクメイ!」は回を重ねるに連れて、個性豊かな刑事課の皆さんのそれぞれのキャラクターの魅力が加わって、どんどん面白くなっていきます。最終回は大きなどんでん返しや予想外の結末でこんな展開になるんだ! と絶対に楽しんでもらえるので、最後まで見逃さず見ていただきたいです。これから年末に向けて、お茶の間に楽しさを届けられたらいいなと思っています。

(取材・文・写真/小宮山あき乃)


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