詳細画像はこちら

ポールスター、市販化に自信

スウェーデンの自動車メーカーであるポールスターは、9月に公開したスーパーカー・コンセプト「シナジー」を将来的に発売する可能性がある。学生デザインコンテストから生まれたものだが、実現すれば同社初の市販スーパーカーとなる。

【画像】学生のアイデアがカタチに!北欧流スーパーカー【ポールスター・シナジー・コンセプトを写真で見る】 全15枚

ポールスターのデザイン責任者であるマキシミリアン・ミッソーニ氏は、シナジーに対する「魅力的で前向きな反応」と、市販化を実現できる「チームの能力」を受け、前向きな姿勢を示した。

詳細画像はこちら
9月のIAAモビリティ2023で公開されたシナジー・コンセプト    AUTOCAR

「実際にやると言っているわけではありませんが、やりたいと思っています」とミッソーニ氏。仮にシナジーが量産されるとしたら、新開発のアルミニウム製プラットフォームではなく、モノコックをベースにするだろうという。

ミッソーニ氏は、ポールスターにはスーパーカーを生み出す「力」があり、「ブランドの向かう先を見るのはエキサイティングで刺激的だ」と語った。

シュモクザメにヒント得た一人乗りデザイン

シナジーは、学生デザインコンテストで作られた3つのモデルを組み合わせた「ファンタジー・スーパーカー」として、9月開催のIAAモビリティ2023で発表された。

コンテストに応募した600名から、最終的に3名の受賞者が選ばれた。フランスを拠点とする学生2名がエクステリアを、中国の1名がインテリアを担当した。

詳細画像はこちら
ポールスター・シナジー・コンセプト    ポールスター

3名はポールスターのデザインチームとともに6か月間作業を行い、全長4.65m、全高1.07mのコンセプトカーを完成させた。堂々と張り出したフェンダー、大型のフロントスプリッター、ドラマチックリアライトバーが特徴だ。

ポールスターによると、エクステリアデザインはシュモクザメハンマーヘッドシャーク)からインスピレーションを得ており、さらに「エモーショナルな力強さ」と「技術的なアップグレード性」を備えているという。

シングルシートを採用したインテリアは「パフォーマンス志向」とされる。レーシングハーネスやデジタルバイザーディスプレイのほか、バッテリー残量や外気温といった情報を表示する多数の小型スクリーンが装備されている。

従来のダッシュボードとは異なるフローティング式のデジタルディスプレイが採用され、ヨーク型ステアリングホイールには独自のディスプレイが備わる。

具体的な量産化計画はないが、ミニカーブランドのホットウィールとのコラボレーションが発表されている。


■IAAモビリティ2023の記事
スウェーデンから電動スーパーカー? 全長4.65m、学生考案の高性能EV 市販化に「手応え」
続々 日産からコンセプト2弾「ハイパーアドベンチャー」 発表へ
フォルクスワーゲンID.GTI 市販化へ向け開発進行中 全長4.1m、前輪駆動で合成サウンドも 2027年発売予定
ラリー仕様のマスタング、まさかの市販化決定 専用チューンで最高出力487ps 悪路走破性強化

■EVの記事
スウェーデンから電動スーパーカー? 全長4.65m、学生考案の高性能EV 市販化に「手応え」
5分で160km分の充電 北欧の高級電動セダン 超高剛性シャシーでポルシェに対抗
フォードが新型「カプリ」を開発? 次世代の電動クーペSUV プロトタイプ発見
未来の「ドライバーズカー」 EVはつまらない乗り物なのか クルマ好きの期待

スウェーデンから電動スーパーカー? 全長4.65m、学生考案の高性能EV 市販化に「手応え」