リンチャンスの幹部がVARルームを襲撃...寸前で警備員が防ぐまさかの事態が発生した。スペイン『カデナ・セル』が伝えている。

13日、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国選手権)第34節が各地で行われ、コリンチャンスは敵地でグレミオを0-1と撃破。32分のFWアンヘルロメロの1発を守り抜いた。

ただ、コリンチャンスは0-0で迎えた開始10分、DFブルーノ・メンデスが悪質なタックルにより1発レッド。以後およそ80分間を10人で戦って見事に勝利したわけだが、試合後にとんでもない出来事が発生していた。

リンチャンスのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるアレッサンドロ・ヌネス氏が、試合中のメンデスへの1発レッド判定、あるいは他のなんらかの判定に納得できなかったのか、審判団の1人を見つけるや否や、グレミオが本拠地に設置しているVARルームへと入っていく背中を追いかけ、VARルームのドアを「開けろ!」と言わんばかりにバンバン叩く。

なんとか警備員が2人がかりで必死に静止したことで侵入は免れたが、これらはVARルームからすぐ近くのミックスゾーン(試合後の取材場)で待機していた報道陣によって撮影されており、SNSを通じて世に出ることとなった。

また、VARルーム“突破”を諦めたヌネス氏は、すぐさまカメラを向けていた撮影班を指差し、周囲の人物らに撮影を止めるよう威嚇。一瞬ではあるが、ヌネス氏以外の誰かにカメラを弾かれる様子も記録されている。

また、これに端を発して関係者が入り乱れる激しい言い争いにも発展。全容はわかりかねるが、収拾のつかない雰囲気となっている様子が確認できる。

ピッチ上で物々しい雰囲気になることはしばしばあるサッカーだが、今回はその舞台裏で起きたクラブ幹部による“襲撃未遂”…ヌネス氏はコリンチャンスのレジェンドとして知られ、クラブ世界一に輝いた2012年のクラブ・ワールドカップで来日したときはキャプテンも務めていた。