【2023年11月14日(日本時間)東京発】

ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山中 直)は、次世代版VMware Data Services Managerを発表しました。VMwareがこれまで実践してきた仮想コンピューティング/ストレージ/ネットワークの利用促進の手法を踏襲し、データサービスの容易な利用を促すことで、データを活用したイノベーションを支援します。VMware Data Services Managerは、VMware Cloud Foundationにネイティブで統合された使用環境として、データベースだけではなく多様なデータサービスに対して最高水準の管理を可能にし、IT管理者、データチーム、開発者のニーズに対応します。VMware は、これらのVMware Data Services Managerの機能に加え、データサービスに関するGoogle CloudとMinIOとの新しい各パートナーシップ、VMware Cloudの新しい機能強化による開発者のニーズに対応したインフラを提供します。これにより、モダンアプリケーションのイノベーション推進や、マルチクラウドの柔軟性と俊敏性、組織のセキュリティと耐障害性の向上を実現できます。

VMware Cloud FoundationはVMwareのオンプレミスとパブリッククラウドのソフトウェア製品でのイノベーションを1つの統合スタックとして提供し、オンプレミス、ハイパースケーラー クラウド、パートナー クラウド環境にまたがり一貫性のあるセキュアな環境を実現します。VMware Cloud FoundationはVMware Private AIの基盤となり、AI(人工知能)/ML(機械学習)ワークロードや生成AIワークロードなど、最新のワークロード向けにシンプルな管理、スケーラビリティとセキュリティの強化、リソースの利用の最適化などのメリットをもたらします。VMware Cloud Foundationは、VMware Sovereign Cloudを提供するクラウドサービスプロバイダ(CSP)を含む数百社のCSPのサービスとして提供されます。

データサービス管理を簡素化

VMwareは、VMware Cloud Foundation上で実行されるデータベースオブジェクトストア、ストリーミング、データウェアハウス、キャッシュ、クエリのソリューションをIT部門が一貫した手法で安全に管理できるようにします。この戦略により、顧客は拡大する幅広いデータ資産を構築、デプロイ、運用し、デジタルトランスフォーメーションを加速できます。IT管理者はVMware Data Services Managerの利用により、データサービスに対して、インフラポリシーの完全な制御など、VMwareネイティブインフラ管理環境のメリットを享受できます。データチームとデータベース管理者は、データポリシーを完全に制御しながら、オンプレミスのデータベースなど最高水準のデータサービスに対するセルフサービス機能を事業部門に提供できることで、開発者の迅速なイノベーションの実現を支援します。

またVMwareは、Google Cloud AlloyDB Omniが、VMware Data Services ManagerとVMware vSAN を通じて、サードパーティ製のPostgreSQL互換データベースとして初めてVMware Cloud Foundationと統合されると発表しました。AlloyDB Omniの利用により、信頼性、スケーラビリティ、セキュリティに優れたVMware Cloud Foundation環境で、Google Cloudをサポートするエンタープライズ対応のPostgreSQL互換データベースを利用できます。VMware vSANでAlloyDB Omniを実行した場合、さまざまなクエリとワークロードで標準のPostgreSQLと比較してトランザクションのパフォーマンスが2倍以上、分析のパフォーマンスが最大で100倍に達します*1。

さらにVMwareは、MinIO オブジェクトストアが、VMware Data Services Managerを通じて、サードパーティ製のオブジェクトストレージとしては初めてVMware Cloud Foundationとネイティブに統合されると発表しました。MinIOはパフォーマンスと耐障害性に優れるオブジェクトストアで、ミッションクリティカルな本番環境向けのアクティブ/アクティブ レプリケーション機能を提供します。VMware Cloud Foundation上で実行され、VMware Data Services Managerにより管理されるMinIOは、データレイクの実装と大規模なAI/MLのユースケースにおいて理想的なソリューションとなります。

ランサムウェア攻撃の包括的な検知と攻撃からのリカバリ

企業がデータを活用した事業での売上を拡大させる中、ランサムウェア攻撃はますます高度化しています。VMwareは、巧妙化する脅威に立ち向かう組織の支援に向け、耐障害性を向上させる新しいソリューションとテクノロジーを発表しました。

Intelligent Threat Detectionは技術プレビューとして提供される新機能です。AI/MLを利用して暗号化の防止と対応をプロアクティブに行い、攻撃の防止と攻撃からの早期のリカバリを可能にします。顧客は、クラウドベースの隔離された環境内でパワーオン状態のワークロードの振る舞いを分析し、暗号化が行われる前に最新のランサムウェアを発見できるほか、ファイルシステムのメタデータ、データの変化率、エントロピーの分析により保護されたワークロード全体で暗号化されたイベントも検知できます。

VMware Live Recoveryは、VMware Cloud向けにサイバー攻撃とデータに対する耐障害性を新たに提供するもので、統合された保護、サイバー攻撃からの安全なリカバリ、そしてシンプルな利用を可能にします。オンプレミスとパブリッククラウドにまたがるランサムウェアとディザスタ リカバリの統合管理、最新のランサムウェアからの確実かつ高速なリカバリ、ビジネスニーズと脅威の変化に対応する柔軟なライセンスというメリットを提供します。

あらゆるアプリに対応する一貫性を備えた最新のクラウドインフラと管理

VMware Cloud Foundationの新しい機能拡張として、次の機能を発表しました。

  • vSphere Distributed Services Engine(DSE)のサポートにより、ネットワークとセキュリティを強化します。フルスタックインフラ機能をCPUからデータ処理ユニット(DPU)にオフロードすることで、データセンターをモダナイズできます。

  • vSAN Express Storage Architecture(ESA)のサポートが新たに追加されたことで、NVMeストレージプラットフォームのサポートが強化されました。これにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、効率性に優れた次世代のサーバを展開できます。

  • VMware Aria Operationsがアップデートされ、一貫した使用環境のもと、問題を早期に解決できるようになりました。今回のアップデートでは、データセンター拠点全体にわたるサステナビリティの状態把握の機能、AIを活用して大量のアラートを管理し、わかりやすくグループ化する機能、トラブルシューティング機能の強化が含まれます。

VMware, Inc. クラウドインフラ ビジネスグループ 上級副社長兼ゼネラルマネージャ クリシュ・プラサードKrish Prasad)コメント:

「データは、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、ソブリンクラウドの所在を問わず、デジタルトランスフォーメーションの推進役になります。VMwareは、データサービスに関する新しいイノベーションとパートナーシップを通じて、VMware Cloud Foundationを企業の事業活動を支える従来型アプリケーションモダンアプリケーション、AI/MLアプリケーションに最適なプラットフォームにしています。VMware Cloudは、顧客が一貫性のある複数のクラウドエンドポイント上のデータインフラ全体にわたり、価値の高いさまざまなワークロードを構築、デプロイ、運用、保護できるようにするだけでなく、全体に共通した運用モデルや、パフォーマンス、ビジネス継続性、セキュリティに対するサービスレベル目標を設定できます」

提供開始時期

次世代版VMware Data Services Manager、VMware Live Recovery、VMware Aria Operationsの新機能、VMware Cloud Foundationでの各種アップデートは、VMwareの2024年度第4四半期(2023年11月~2024年1月)に提供開始予定です。Google AlloyDB Omni for VMware Cloud Foundation、MinIO Object Store for VMware Cloud Foundation、Intelligent Threat Detectionは、技術プレビューとして提供しています。

ヴイエムウェア社について

ヴイエムウェアは、あらゆるアプリケーションに対応したマルチクラウド サービスを提供するリーディング プロバイダであり、企業によるコントロール下でのデジタル イノベーションを実現します。VMwareのソフトウェアは、イノベーションを加速させる信頼性の高い基盤として、企業が未来を築くために求められる柔軟性と選択肢を提供します。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareは、同社の2030 Agendaを通じて、より良い未来の構築に取り組んでいます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。

*1:2023年3月に実施されたGoogle Cloudの社内テストに基づく

VMware、Explore、vSphere, AriaVMware vSAN は、米国およびその他の地域における VMware, Inc. またはその子会社の登録商標または商標です。VMware は、プレビューまたはベータ版として発表されたサービスが将来提供されることについて、いかなる保証も行いません。この文書の情報は参照用にのみ提供されており、いかなる契約書にも盛り込むことはできません。この文書には、サードパーティが作成し管理する VMware 以外の Web サイトへのハイパーリンクが含まれている場合があります。これらの Web サイトのコンテンツについては、サードパーティが全責任を負います。

配信元企業:ヴイエムウェア株式会社

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