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現地時間11月4日ペルー世界遺産マチュピチュ遺跡を訪問され、佳子さまは「おーという感じがすごくします」などと感想を述べられた(写真:共同通信

南米・ペルーへの公式訪問の日程を終え、11月10日、佳子さまが羽田空港に降り立たれた。今年は日本とペルーの国交が樹立して150周年の節目に当たり、同国で数多くの記念式典や行事に出席された佳子さま。帰路もアメリカ・ヒューストンを経由する約24時間の長旅だったが、出迎えた人々に、輝くような笑顔をお見せになっていた。

「ご訪問の開始早々、ペルーへ向かう経由地のヒューストンで、2度も搭乗機のトラブルに見舞われました。予定よりも1日遅れで首都リマに着くことになり、50時間あまりを移動に費やすことになりました」(皇室担当記者)

ペルー入りの翌日、佳子さまはリマから空路でインカ帝国の古都クスコに移動し、鉄道と車を乗り継がれて世界遺産マチュピチュ遺跡を訪問された。

「この遺跡は海抜2400メートルの山麓に位置するため、疲れがたまっていれば高山病を発症するリスクがあります。しかし佳子さまはお疲れの様子をいっさい見せられず、はつらつとした笑顔で視察や現地の人々との交流に臨まれていました。

現地メディアには“ほほ笑みのプリンセス”“日本版キャサリン妃”と報じられ、終始歓迎ムードのなかで一連の日程を終えることができました。2度目となる外国公式訪問でのお務めを無事に果たすことができ、佳子さまも手ごたえをお感じになっているご様子と聞いております」(前出・皇室担当記者)

だが、佳子さまの手ごたえをよそに、マチュピチュ遺跡でのご発言に“波紋”が広がっている。遺跡全体を見渡せる高台で説明を受けられた後、同行する記者に問いかけられた佳子さまは、

「この場に立って見てみると、おーという感じがすごくします。何かこう、素敵なこう、空気を感じます」

と満面の笑みで、手ぶりを交えて述べられていた。この感想を伝える報道に対してSNS上には、

《ご自分の気持ちを漠然と述べてるだけのお言葉》
《語彙力のなさをわざと報じているのでしょうか?》

といった批判が噴出していたのだ。秋篠宮家に近い宮内庁関係者は、複雑な心境を明かす。

「率直に抱かれた感情を表現されたところは、佳子さまに対して親しみを感じた若い世代の国民もいるのかもしれません。とはいえ、ご公務中の皇族によるあのような表現はほとんど例がなく、“語彙力や表現力が不足している”と指摘されれば、そのとおりだとも思いました」

■「アルパカはどんな味ですか?」

現地時間5日には、クスコのサクサイワマン遺跡を視察され、近隣で飼育されているアルパカとふれ合われたのだがーー。

「この際、“アルパカは食用にもされている”と説明を受けられた佳子さまは、『どんな味ですか?』とお聞きになったのです。素朴な疑問を口にされただけかもしれませんが、アルパカがなぜ食文化に根差しているのか、掘り下げる問いかけ方もあったのではないかと感じてしまいました」(前出・宮内庁関係者)

佳子さまに対して浮上した“日本語が稚拙”という批判。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、次のように懸念を示す。

「素朴な感想を素直に表現されることは、佳子さまの明るいイメージに合ったものですし、対外的にも皇室のイメージアップにつながった一面があったかもしれません。しかし、日本を代表して訪問されたことの重みと深みが、こうしたご発言で薄れてしまうともいえるでしょう。

インカ文明の歴史や今に続く文化に対する感想を、もしとっさのコメントで言及されていたならば、より両国の親善にとって大きな成果に結びついていったようにも思えます。

外国ご訪問など、国際親善のご活動が決まると、皇室の方々は入念に相手先について調べて臨まれます。これまでの天皇皇后両陛下や上皇ご夫妻のなさりようと比べると、“事前の勉強が不足している”といった印象を広げてしまいかねないのです」

姉の眞子さんも“日本語力”には疑問符が付いたことがある。2012年9月から2013年5月まで、イギリスエディンバラ大学に留学した眞子さんは帰国後、大学のアンケートに直筆で留学の感想をつづっている。

「眞子さんが通っていた国際基督教大学(ICU)では、後輩のために留学生活を振り返るアンケートを実施していました。

詳細にアンケートに答えているのですが、一部で眞子さんの字が“悪筆”と話題になったのです。秋篠宮さまは、皇室に伝わる書道の流派である有栖川流を受け継がれており、大変な達筆として知られています。

それだけに、“お子さま方には継承されていないのか”と首を傾げた人は少なくありませんでした」(前出・皇室担当記者)

秋篠宮家の“皇族教育”のどこに誤謬があったのか。前出の宮内庁関係者は、

「皇嗣家には、天皇となられる運命を背負う悠仁さまがいらっしゃいます。秋篠宮ご夫妻は、皇室の慣習にとらわれず、“学びたいことを自由に学ばせる”スタンスでお子さま方の教育環境を整えてこられたようにお見受けします。

とくに紀子さまは、国際的な感覚を身に付けさせたいと、お子さま方が幼いころから外国語や異文化に接する機会を増やされてきました。時代に適合させようと、皇室の伝統的な学びよりも、新しい学びに傾きすぎた一面が秋篠宮家の教育にはあったと思います」

佳子さまのとっさの感想を端緒にした紀子さまのご焦燥は、“おーという感じ”では済まされなかっただろう。