韓国全土でトコジラミが大量発生しているとの報告があり、日本でも警戒が強まっている。韓国政府は、トコジラミに関する申告の集計を1週間単位で行っており、全国から寄せられたトコジラミに関する申告は6日基準で32件で、このうち13件が実際にトコジラミだったことが分かった。

 韓国政府は、今月13日から12月8日を集中点検・防除期間とし、関連部署と地方自治体は実効性のある点検・防除を進めるため施設の管理者などと協力し、週間単位で点検の計画を立てると発表した。

 この問題は日本にも影響を及ぼしている。日本では、'05年頃から害虫のトコジラミによる皮膚炎が確認され、'15年から’19年まではどんどん増えてこれは大変なことになる、と感じていた。その後、新型コロナで人の移動が制限されたため流行は一時的に止まった、コロナが5類になり再び増加している。

 日本の航空業界も警戒を強めている。トコジラミは人の血を吸って繁殖を繰り返すため、航空機内でも繁殖の可能性がある。旅行者が持ち込んだトコジラミが航空機内で繁殖し、他の旅行者に被害を及ぼす可能性が高い。

 日本の航空会社は、航空機内の清掃と消毒を強化し、トコジラミの侵入を防ぐための対策を講じている。また、旅行者に対しても、自身の荷物にトコジラミが混入しないよう注意を呼びかけている。

 トコジラミの大量発生は、日本だけでなく、世界中の旅行者と航空業界にとって深刻な問題となっている。今後も状況を注視し、必要な対策を講じていくことが求められる。

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