「歳を重ねる」ことをポジティブにとらえ、シニア世代がずっと通いたくなる美術館を目指して活動している東京都美術館のオープン・レクチャー、『とびらプロジェクト オープン・レクチャーVol.14 「認知症世界とアートの出会い」』(東京都歴史文化財団・東京)が11月23日に開かれる。認知症とのかかわりをテーマに議論を深める。

 「とびらプロジェクト」は、東京都美術館東京藝術大学が連携し、美術館をはじめとした文化施設の社会的役割に注目して取り組んできた活動。このプロジェクトと連動し、超高齢社会に対応する東京都美術館のアート・コミュニケーション事業の一つとして、2021年に始まったのが「Creative Ageing ずっとび」だ。シニア世代が「ずっと」通いたくなる東京都美術館(愛称:都美(とび))となれるような活動、という意味。「認知症世界の歩き方(ライツ社、2021年)」を執筆した筧裕介氏、また「ずっとび」で協働してきた台東病院作業療法士の秋山友理恵氏をゲストに、認知症の当事者をとりまく社会の現状や、美術館で生まれる関わり方、アート・コミュニケータの働きについて考える。参加費無料。定員220人(事前申し込み制、先着順)。

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「認知症世界とアートの出会い」をテーマに  東京都美術館でオープン・レクチャー