全国的に救急需要が顕著に増加しており、本市でも、昨年の救急出場件数が過去最多を記録しました。特に近年では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、猛暑による熱中症などにより、救急車の連続出場が多発し、救急隊員の休憩時間を十分確保できない状況が頻発しました。このことから、救急隊等が連続出場により水分等が摂れない場合にコンビニエンスストアを利用し、救急隊員の体調管理を万全に図り、市民の安全・安心を守ります。

  • TOPICS!

新型コロナウイルス感染症の感染拡大や猛暑による熱中症などにより、救急出場件数が増加し、救急隊員の休憩時間を十分確保できない状況が頻発。

◆出場件数は、令和4年の22,992件に続き、令和5年過去最多更新が予想される。出場してから戻るまでに最大9時間を要する事案も発生

◆各コンビニエンスストア事業者のご協力のもと、奈良市内全域126店舗及び近郊のコンビニが、救急隊員の体力回復・最低限の水分補給等を目的に利用可能に。

▲コンビニ利用の際には、市民の皆様の見えるところに掲示板をかかげます

  • 運用開始の現状について

奈良市では救急出場件数の増加が顕著となっており、救急隊員の休憩時間を十分確保できない状況が頻発しています。

■出場件数(令和3年~5年)

令和4年の救急出場件数は、令和3年と比べて3,230件の増加となっており、過去最多に。

令和5年1月から10月までの救急出場件数についても、前年同時期と比較すると1,233件の増加になっており、過去最多の出場が予想される。

出場から帰署までの最大時間(令和元年~5年)

◀出場件数の増加に伴い、複数回連続出場し消防署へ帰れない状況が発生している。令和4年・5年については、出場してから戻るまでに最大9時間を要する事案も発生している。また、救急車1台が24時間で最多出場した回数が「17回」を数えたケースもあった。

■活動時間が2時間以上の搬送人員(令和元年~5年)

▲活動時間が2時間以上の搬送人員についても、新型コロナウイルス感染症への対応等のため、人数・割合ともに増加傾向にある。

  • 内容について

複数回連続出場し、消防署へ長時間帰れない状況が発生した場合、救急隊員の体力回復、最低限の水分補給等を目的としてコンビニエンスストアを利用します。市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

運用開始日

令和5年11月15日(水)

運用詳細

・各コンビニエンスストア事業者のご理解とご協力のもと、今回の運用を開始。各事業者のフランチャイズ店舗にも実施について周知いただいています。

・利用シーンとしては、持参の飲料水をすべて消費した場合や自動販売機等の設備がない場合の飲料購入、おにぎり等の軽食購入、緊急的にトイレを利用する等が想定されます。

・出場体制を確保する必要から、車は常に出場しやすいよう駐車し、利用者が安心できるよう、車両のフロントガラス等に表示板を掲載します。

利用地域

奈良市内全域および近郊のコンビニエンスストアを利用

参考:奈良市内のコンビニエンストアの店舗数

セブンイレブン   32店舗(駅ナカを除く)

ローソン      38店舗

ファミリーマート  44店舗

・ディリーヤマザキ  10店舗

ミニストップ     2店舗  合計 126

利用時のルール

1.車両には必ず1名が待機し、出場要請に速やかに対応できる態勢をとります。

2.(1) 入店の際は、感染防護衣やヘルメットは着装しません。

3.(1) 駐車スペースに駐車し、長時間の駐車はしません。

4.(1) 市民等より問われた場合には丁寧に説明し理解を得ます。

5.利用の際は、「立ち寄り中」などの表示板を掲示します。

◀このようなポスター等で、市民の皆様へも制度を周知し、ご理解と協力をお願いしていきます

  • 関連リンク

【市長会見】救急出場多発時等におけるコンビニ利用の運用開始(令和5年11月14日発表)

https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/189952.html

  • 本件に関するお問い合わせ先

奈良市 消防局 総務課

TEL:0742-35-1199

配信元企業:奈良市役所

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