ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」にて、11月8日より独占配信中のナム・ジュヒョク主演ドラマ「ヴィジランテ」。配信に先立った11月6日に、韓国・ソウルで制作発表会が行われ、主要人物を演じたユ・ジテ、イ・ジュニョク、キム・ソジン、そしてチェ・ジョンヨル監督が登壇。自身が演じた役柄やドラマの魅力について語った。

【写真】ナム・ジュヒョク演じるダークヒーロー“ヴィジランテ”がかっこいい…

■ドラマ「ヴィジランテ」とは

閲覧回数3億7000万回を超える人気デジタルコミックを原作に、法では裁き切れなかった犯罪者たちに制裁を与えるダークヒーロー“ヴィジランテ”の姿を描く今作。10月には「第28回釜山国際映画祭」のオンスクリーンセクションに正式出品され、高評価を得た。

警察学校で首席クラスの成績を誇るジヨン(ジュヒョク)は、昼間は法律を遵守する模範的な学生。しかし、夜は法の網をかい潜る悪人たちを裁くダークヒーロー“ヴィジランテ”として生きている。幼い頃に母親を殴り殺されてしまったことへの復讐(ふくしゅう)を誓い、歪んだ社会に立ち向かっていく。

■「光る顔が見えて…」ジュヒョクのスター性を共演者が語る

主人公のキム・ジヨンを演じたジュヒョク。現在入隊中のため、今回の制作発表会には出席できなかったが、メッセージ映像で登場し、あいさつをした。

ジョンヨル監督は、ジュヒョクを起用した理由について「ジヨンは、昼は警察学校の生徒であり、夜は犯罪者たちに罰を与える”ヴィジランテ“。母親を殺された被害者の顔もあります。そのようなさまざまな側面を持つ役をうまく消化できる俳優は誰なのかと考えた時、ナム・ジュヒョクさんのことが思い浮かびました」と説明。

また、“ヴィジランテ”の動きを阻止しようと奮闘する刑事のチョ・ホンを演じたユ・ジテは、ジュヒョクのスター性について「犯罪スリラーというジャンルゆえ、暗い中での撮影が多かったのですが、その中でぴかっと光る顔が見えて。『あれは誰だ?』と目を凝らすとジヨン(ジュヒョク)でした。“ああ。人気があるだけあるな。この子はもっと売れていくだろうな”と思いました」と語った。

続けて、「漫画的なキャラクターにリアリティーを持たせるにはどうしたらいいか、たくさん悩みながら演じました」と演じた感想を述べ、演じるにあたり、20kg増量したということも明かした。「俳優はまずは外見的な部分から役に入っていくものだと考えています。チョ・ホンは、誰にも負けないフィジカルを持っているという役なので、ボディビルダーの鍛え方で体を作りました。おかげで全て(服を)買いなおしているところです」と言って、会場の雰囲気を和ませた。

■キム・ソジンが苦心を吐露…監督のアクションシーンへのこだわりも明かされる

イ・ジュニョクが演じたのは、“ヴィジランテ”の熱狂的なファンとして、権力と金、情報力で“ヴィジランテ”を追従していく財閥の副社長、チョ・ガンオク。「役作りの過程では、お金持ちの方々が出てくるドキュメンタリー番組やリアリティー番組をよく観ました。実際に演じてみるとガンオクは痛みや孤独も持っている。人間が演じることでキャラクターの感情が強調されるのだと思いました」と述べた。

クールビューティーなイメージそのままに、記者のチェ・ミリョを演じたキム・ソジンは「ミリョのテンションを維持しながら演じるのに苦心しました」と苦労を吐露した。また、今作の大きな見どころとしてソジンがあげたのが痛快なアクションシーン。ジョンヨル監督曰く、キャラクターごとにアクションのカラーが違うのだという。

ジョンヨル監督は「ジヨンのアクションは、ナム・ジュヒョクさんの長い手足を利用しつつ、感情を大事にしたアクション。『ヴィジランテ』の世界の中で最も人を圧倒する人物であるチョ・ホンは、人を寄せ付けないオーラとパワーを見せながらも実践的なアクションにしたいと思いました。一方、自由奔放キャラのガンオクは、型にはまったアクションではなく、相手のアクションに合わせたり、逃げたり、自分だけの方法で状況を解決する努力をする感じを出そうとしました」とこだわりを語った。

ドラマ「ヴィジランテ」の出演者が登壇する制作発表会が⾏われた/(C)2023 Disney and its related entities