日本たばこ産業(JT)は、加熱式たばこデバイス「プルーム・エックス(Ploom X)」の新型モデルとなる「プルーム・エックス・アドバンスド(Ploom X ADVANCED)」と専用たばこスティック「メビウス・ブラック・コールド・メンソール」の販売を11月21日に開始する。発売に先駆けて、報道関係者向けに関西工場の製造工程を披露した。Ploom X専用たばこスティックの製造は関西工場のみ。その製造工程を公開するのは、今回が初めてとなる。

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●1982年に3拠点の統合で設立



 関西工場を設立したのは1982年。京都工場、高槻工場、茨木工場の3拠点が統合して誕生した。京都府京都市伏見区に構え、敷地面積は約12万平方メートル。約320人の従業員を擁する。

 志賀哲也工場長は、「製造では品質や安全性を、とことん追求している」とアピールする。なお、関西工場ではPloom X専用たばこスティックとして17銘柄を製造している。


●Ploom Xは2.5倍の販売



 製造工程については、まず巻上機によって「刻」を紙で巻き上げてたばこにする。次に、リザーバーで出来上がったタバコを貯蔵する。

 続いて、包装機でたばこを20本で1箱、その10箱を1組で包装。最後に、10個1組になった製品を段ボールに箱詰めするという流れだ。

 プルーム・エックスは21年の発売以来、堅調に販売を増やしており、現段階で約2.5倍に拡大している。さらに伸長するために発売するのが、プルーム・エックス・アドバンスド。JTは現在、加熱式たばこの市場シェアとして10%を超えるようなった。今回の新デバイス発売によって加熱式たばこ市場でどのような存在になるのか、注目が集まる。
JT関西工場を初披露