明治大学加藤拓巳専任講師、認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(以下、FLJ)、日本電気株式会社(以下、NEC)の3者の共同研究の内容が、2023年10月29日(日)に開催された「日本マーケティング学会 マーケティングカンファレンス2023」(於:法政大学)で、「オーラルセッション2023 ベストオーラルペーパー賞」を受賞しました。

本共同研究は、明治大学 商学部 専任講師 加藤拓巳氏、FLJとNECの3者による共同研究で、エシカル消費における因果関係をもとに消費者心理のメカニズムを明らかにしたもので、2023年10月16日にHumanities and Social Sciences Communications誌(Nature)にも掲載されました。

■内容

1. 日本マーケティング学会カンファレンス2023

・受賞タイトル:

「エシカル消費における態度−行動の乖離メカニズムとエシカル要因を価値に転換するコンセプトの検討−」

・著者:

加藤 拓巳 (明治大学 商学部 専任講師)、潮崎 真惟子 (FLJ事務局長)、伊熊 結以 (NEC 主任)、池田 亮介 (NEC 主任)、小泉 昌紀 (NEC シニアエキスパート)

https://www.j-mac.or.jp/oral/dtl.php?os_id=412

           日本マーケティング学会カンファレンス2023での受賞の様子

2. Nature

・タイトル:

Environmental vs. labor issues: evidence of influence on intention to purchase ethical coffee in Japan

・著者:

Takumi Kato, Katsuya Hayami, Kenta Kasahara, Minami Morino, Yui Ikuma, Ryosuke Ikeda & Masaki Koizumi

https://www.nature.com/articles/s41599-023-02229-1

NECの参画の背景

FLJでは、「公正な貿易の実現によって、世界から貧困がなくなり、生産者が持続可能な生活を実現し、自ら未来を切り開いていける世界」というビジョンに基づき、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の認証機関 (Assurance Provider)として、公平で透明度の高い認証・ライセンス業務を提供しており、より深く消費者のニーズを理解し、その取り組みを世の中に普及させたいというニーズがありました。

NECが開発した消費者の意識を簡易に分析する「因果分析ソリューション causal analysis」を活用し、本共同研究の中で、エシカル消費における因果関係をもとに消費者心理のメカニズムを解明し、今回のNatureでの掲載、及び、日本マーケティング学会カンファレンス2023にてベストオーラルペーパー賞の受賞に至りました。

NECの因果分析ソリューション

NECでは、本共同研究で利用された、消費者の意識を簡易に分析する「因果分析ソリューション causal analysis」を提供しています。

■コンセプトムービー(画像をクリックして再生)

因果分析ソリューションは、今回発表するエシカル消費のような消費者の潜在ニーズ探索のほか、競合企業分析、顧客満足度の分析などのマーケティング領域、パーパス浸透、従業員、従業員満足度の分析のような人的資本領域、住民の満足度やWell-Beingを向上させるため街づくりの領域にも、広く活用 されています。

今後は、マーケティング領域、人的資本領域、街づくりの領域に加え、環境を含むサステナビリティの領域にも応用していく予定です。

■因果分析ソリューション 紹介ページ

「因果分析ソリューション causal analysis」は、観測データから因子間の関係性の方向、強さを自動的に因果構造図として可視化することに強みを持っております。これまで仮説ベースで作成していた因果構造図を自動生成することにより、分析者の主観によらない因果関係の分析が可能となります。

https://jpn.nec.com/solution/causalanalysis/index.html

明治大学 加藤拓巳専任講師ホームページ
https://takumi-kato.com/

明治大学 加藤拓巳専任講師の研究紹介記事
「マーケティングとは、販売を不要にする価値づくり」

https://www.meiji.net/business/vol429_takumi-kato

■参考サイト

日本マーケティング学会「学会賞 受賞一覧」

https://www.j-mac.or.jp/prize/

■日本マーケティング学会 オーラルセッションペーパー賞とは

審査は,オーラルセッションの査読,ベストオーラルペーパー賞等の審査,マーケティングレビューの査読の3段階で実施される。オーラルセッションの査読と,ベストオーラルペーパー賞等の審査は,ダブル・ブラインド方式の査読システムで行われる。

審査の第1段階は, 3名以上のレビュアーによる採択基準に基づくオーラルペーパーの査読が行われる。過半数以上のレビュアーが「却下」の判定をする場合は,リジェクトとなる。なお,投稿規程に基づく形式不備がある場合,およびSimilarity Check(剽窃検知ツール)によるオリジナリティの確認の結果,問題がある場合は,リジェクトとなる。なお,オリジナリティの判断は,編集委員長または編集担当理事が行う。

審査の第2段階は,採択されたオーラルペーパーの中から,第1段階で査読したレビュアーの投票により,一般報告を対象(博士課程院生単独報告を除く)に複数のベストオーラルペーパー賞と,博士課程院生単独報告を対象にベストドクトラルペーパー賞が選出される。

https://www.j-mac.or.jp/mr_guideline/

<本件のお問い合わせ先>

NEC コーポレート事業開発部門

URL:https://jpn.nec.com/solution/causalanalysis/index.html

E-Mail:causalanalysis_business@nca.jp.nec.com

配信元企業:日本電気株式会社

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