迷子はヤバいいずも型!?

「ヘリコプター搭載護衛艦」艦内はまるで迷路

海上自衛隊護衛艦は、汎用護衛艦(DD)、ミサイル護衛艦DDG)、ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)、多機能護衛艦(FFM)、近海警備用護衛艦(DE)に分けられます。この中で、最も大型となるヘリコプター搭載護衛艦は「どこまでも続く長い艦内通路」が特徴。海上自衛隊 舞鶴地方総監部も2023年11月にSNSでこれを「DDHあるある」として紹介しました。

海上自衛隊は、いずも型とひゅうが型を各2隻、計4隻のヘリコプター搭載護衛艦を配備しています。なかでも、いずも型は全長248mと海上自衛隊で最大のサイズで、旧日本海軍の正規空母に匹敵する大きさを誇ります。

舞鶴地方総監部が公開した艦内通路の画像を見ると、浸水した際に被害を最小限に抑えるための水密扉が多数設けられており、配管や機器類などもあるため、民間フェリーの通路とは全く印象が異なっています。

この投稿に対しSNSでは「長い…とても長い…」「重ね鏡の様」「戸締り大変そう」「迷子の若人が生まれそう」といった声があがっています。

艦のサイズが大きいと、移動に苦労するのは旧日本海軍の艦艇でも同様でした。戦艦大和にも多くの艦内通路や隔壁があり、まるで迷路だったようです。新しく乗り込んできた配属者に艦内の動線を覚えさせるのも一苦労で、「迷子」になってしまう乗組員もいたといいます。

ちなみに、ヘリコプター搭載護衛艦をめぐっては、「いずも」と「かが」の2隻を対象に、F-35B戦闘機を運用可能にするための軽空母化が実施されます。このうち、「かが」に関しては、艦首形状の変更や飛行甲板上の耐熱塗装、標識の塗り変えなどといった特別改造が終わり、公試が行われています。

ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」(画像:海上自衛隊)。